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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(73)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第11章 ともに目覚める:
対人関係の中でのラディカル・アクセプタンスの練習】
【もろさの挑戦と喜び】

アンは一人でいることに対して感じる不安感と、見知らぬ他人と一緒にいることへの不安感という難しい問題を解決するためにセラピーに通い続けていました。

アンは歌うことが大好きで、これまでの数年間、有名な市民合唱団のメンバーとして活躍、ついにツアーを検討し始めます。

他人と交流するのが苦手なアン。ツアーに参加しなければ自身が取り残されたように感じることは予想できました。
そのため、彼女と博士は、終日の集まりの為に、彼女に恐怖感が湧き上がったらいかに間を取り、その感情に思いやりを送ることで対応できるかを話し合います。

博士は、グループの皆んなの前で『私、今緊張している』と声に出してみることを提案します。すると講義の声を上げるアン。
博士は、彼女の正直さが「他の人もどうぞ正直になってください」という招待状になることを伝えます。

…お昼休みまであと20分。といったその時。彼女の頭の中に地下室での出来事が鮮明に蘇ります。まわりには30人の合唱団の仲間がいるにもかかわらず、ひとりぼっちで絶望的な気分に襲われる彼女。自分の感情に優しい思いを送ろうとしますが、恐怖に硬直して上手くいきません。

…リーダーの発言をきっかけに、アンはたどたどしい小さな声で自身の今の不安な気持ちを伝えます。すると近くに座っていた女性が彼女の側に座って、肩に慰めの手を回してきてくれます。アンは彼女にもたれかかって泣き続けます。
数分後に少し落ち着きを取り戻すと、彼女はアンに「何が起きているのか話してみたい?」と彼女に尋ねます。
アンは周りを見渡し、何の前触れもなく突然孤独感と恐怖感に襲われることがあることを伝えます。周りのメンバーが頷き、優しい笑顔で彼女の言葉に返答すると、アンの身体はリラックスし、さらに彼女の勇気を尊敬すると数人が声を上げてくれたのです。

彼女の発言をきっかけに周囲の人たちの心が解けるように、彼女自身も他の人の話を聞きながら自分の鎧が解けてゆくのを感じます。
グループは予定を変更し、その後の数時間、音楽を分かち合うことの喜びや満足感、チャレンジや不安に対して話し合ったのでした。
この話し合いを通して、グループ全員が、今まで感じたことのない親近感と活気を感じていたのです。彼女は、無防備な人間性の音を奏でることで、合掌の声に心に響く声量を加えたのです。

自分の人間性を無防備にさらけ出すには勇気が必要ですが、その見返りは妙なるもの。この賭けは対人関係に思いやりと真の親密さを呼び起こすのです。

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