ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(40)
こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。
第7章 恐怖に直面しながら心を開く
【恐怖心とは?】
『恐怖とは将来の苦しみを予測すること』
恐怖心を持ったことのない人はいるでしょうか?
恐怖の基本的な役割は、生き残りを保証することであり、恐れは爬虫類のような原始的な生き物でさえもつ感情なのです。
西洋心理学では、生理的反応(物理的で不変な連鎖反応パターン)を「情動」とよび、この反応は一瞬のうちに起きることもあれば、数秒続くこともあります。
認知機能と記憶が生理反応と相互作用して恐怖心を生むのは、哺乳類だけの現象であり、「恐怖」という感情は、生存本能の一環として過去に蓄積された経験から形成されるものです。
似たような過去の経験の記憶と、それに伴う生徒的反応が結びついたものであるため、個人差のある「恐怖感」。
この恐怖感は、私達を健全な反応に導くこともあれば、誰しも経験したことがあるように恐怖のトランスに陥れることもあります。
私たちの恐れる小さな喪失の根底には、究極の喪失・・・命の喪失への恐怖があります。すべての恐怖の根底は、生き続けたいという基本的な欲求、そして老いと死を回避したいという思いなのです。
人生ははかなく喪失はつきもの。我々がこよなく愛する人生の終焉こそがすべての恐怖の源である一方、この恐怖心がなければ、私たちの生存も繁栄もあり得ません。
問題は…「恐怖」という感情がしばしば時間外労働をしてしまうこと。
危険が迫ってもいないのに、身体を硬くして防御体勢を取り続け、思考はうまくいかなそうなことのみに集中してしまう…これが恐怖のトランス状態であり、今という経験のすべてが危険への対応となってしまうのです。
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