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MOB BIRTHDAY BAND ONEMAN LIVE を観て

人の人生を眺め続ける事ができるのは、とても幸福な事です。

それと同じぐらいに、自分の人生を通して表現し続けて、誰かの夢であり続けて…ステージに立ち続けるという事は尊く、難しいとも思うのです。

今日は、お世話になっている《にっぽんワチャチャ》というアイドルグループに所属する鈴木M ob.さんの生誕ライブに行ってまいりました。

渋谷のど真ん中。雨でも濡れない渋谷ストリームホール

にっぽんワチャチャプロデューサーいっP氏が大阪吉本時代の芸人仲間、養成所同期なんです。

去年一年間、にっぽんワチャチャさんのYouTubeなどをお手伝いさせていただきまして、鈴木Mob.さんやメンバーと縁ができたという流れです。

数ヶ月前から僕のスケジュールやらワガママで離れておりまして、久しぶりに会場に足を運びパフォーマンスを見る事が出来ました。

今回は生バンドという事で、参加されていた西村広文さんとも再会出来ました。西村さんとお会いできたのもワチャチャのおかげ。

終わってから挨拶しに行くと西村さんに「感想書いてね!」と言われちゃいまして。
私のようなアイドルの事も音楽の事もわかっていない芸人風情が偉そうにも感想を認めようと思った次第にございます。

いやほんと、音楽の専門的な事は何もわかりません。

感じたまま書きます。
そのかわり、思ったままをそのまま、書きます。

端的に言うと、最高でした!!!

何あれ?
どういうこと?
マジ最高マジリスペクト!!

以上です。

いえ。もう少し個人的に痺れた部分を掻い摘んで書きます。音楽とかアイドルというより表現というモノが好きオジさんの感想でございます。

レポートとしては何があったか?を丁寧には書きませんのであしからず(なんかイベント自体配信もないということへの配慮込みです!なんかすみません!)

開場時の映像とかの感じがまず雰囲気良かったですね!開演前から楽しいのはサービス精神!もう楽しい!

とか思っていたら始まりました。

イベントが始まるとバンドロゴの映像から始まり、バンドメンバーが登場、ドラムスの音が響き渡り、鈴木Mob.が登場し、照明が彼女を照らし、いきなり演奏が盛り上がり、彼女は歌い出すのです。

鈴木Mob.さんはアイドルというカテゴリーを主戦場にしておりますし、お笑い特化型というキャッチコピーの様なグループなわけです。単的に盛り上げるとかならトークから入るだとか、普段の感じでスタートしても良いのに、自身のソロ曲をバンドとしてフルギアから始めました。もっと手軽に盛り上げる術をいくつも持ちながら。

《バンドとして、歌手として0から、勝負してライブを始めた》

のがめちゃくちゃカッコいいなと思いました。この時点で、彼女とそのバンドメンバーの強い意思を感じました。絶対に今日、良いライブをするんだと言う。そして。絶対楽しむんだ楽しませるんだ!って言う。妥協のないエンタメへのエネルギー!!

継ぎ目も最短距離で楽曲は続きます。
ひとつひとつの楽曲でお客さん達を少しずつアゲていきながら、熱を冷めさせない様に、全速力最大限に冒頭から中盤まで走っていく様な。プライベートライアンの冒頭シーンじゃないけれど、いきなりクライマックス、魂を燃やしている、バンドメンバーもアイドルだからと容赦せずにパフォーマンスしていましたし、Mob.さんとそれが調和してエネルギーは会場に渦巻いて循環していきます。

面白いなと思って見ていたのは、ここに居る誰もがホームではなく、少しアウェイで、今何かを創っているような感覚を持った事です。アイドルとしての鈴木Mob.でもないし、かといってバンドとして成熟してもいない、それでいて、今まさに1秒1秒形になっていく、今しかない表現をしている彼女に皆が釘付けになっている。

お楽しみ会的な生誕ではなく、それでも良さそうなモノなのに、私のワガママを聞いてと言いながら誕生日なのに、謎に命懸けの勝負をしている主役をみんなで応援している様な…熱気を感じました。

中盤、一生歌い続けたい。
そのために、一年前からピアノを習っていて十年後に弾き語りが出来たらいいなと思っていたと彼女は言います。
そして、ピアノ弾けるなら弾きなはれと、西村さんが後押しして、ピアノの弾き語りをする事に。

ここの構成が僕はとても痺れたんですね。
というのは、まず、この「弾きなはれ」はめちゃくちゃそのとおりなんです。

きっと今弾かないと10年後なんてないんですよ。いつだって始めるのは今で、やらないと次の課題なんてないんです。失敗しても良いから今の自分の弾き語りを出来るのは今しかないんです。

西村さんのその後押しは鈴木Mob.のこれからの10年を大きく変えたはずなんです。そしてその弾き語り、ちゃんと良かったし!

そして、一番は弾き語りをして、二番にいく前にメンバーの紹介をして。二番はバンドメンバーも参加して演奏します。

この演出もとても素敵でした!
これは彼女の過去現在未来を繋ぐような希望の演出だと思いました。真ん中でメンバーを紹介するのも粋だし(西村さんにここが良かったと伝えると、考えたの俺オレーって言ってたので褒めてあげて下さい)

ライブは続き、にっぽんワチャチャの楽曲もバンド演奏で歌っているのを見た時に、ちゃんとお客様へのサービス精神も忘れずにそれでいていつもと違うその曲も深掘ってて良いなと思いました。

アンコールがドラムの方のスケジュールもあってですが、とてもしっとりとした曲で終わったのが渋かったですね!渋谷だけに!え??

彼女が最後、話していた30年後も私は歌い続けたいんだと言うメッセージはとても、覚悟のある言葉だと思うんです。

ステージに立ち続けるのはとても大変です。
夢を与え続けると言う事は、とても辛い事とも向き合う事です。

そこまでしなくたっていいじゃないですか。
別にって。

でもきっと。勝手に想像で思うんです。
武道館が決まって。
それより先、どうなるか不安なファンや自分自身に対して、武道館に向かっていく彼女なりの答えが「私はずっと歌い続けるから」なんだと思うんですね。

武道館より先の未来を見ていて、なんだかその未来の一つの可能性をみせてくれた日なんだと思います。それはとても素晴らしく、そんな事が出来る人はどんな未来でも乗り越えていけるし、そんな人を30年後でも観ていたいと誰しも思ったんじゃないでしょうか。

偉そうにも長く書きました。
駄文、偉そうに長々失礼致しました。

雨の渋谷で聴く小雨決行。
生バンドの演奏とMobさんの歌声を照らす光と揺れるサイリウム。
同期のプロデューサーがそれを微笑ましそうにみている横顔が、忘れられません。


Mob.さん、改めましてお誕生日おめでとう御座います!

西村さん、書きました!割と真面目に思ったまま!書きました!!


たなしゅう


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