時間は存在しない|物理と認知と輪廻③
こちらは前回の続きです。
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さて、前回までにお話した「過去と未来」に続き
「現在」すらも存在しないというお話なのですが、まあお茶でも飲んで落ち着いて読んでくださいw
これもビックリなお話から始まるのですが
速いスピードで動いているほど、時間ってゆっくり進むらしいんです。
飛行機に正確な時計をのせておくと簡単に測ることができるらしいのですが
地上よりも進みがおそいんだそうです。
つまり、地上から離れれば離れるほど時間は早く進み、(①参照)
早いスピードで動けば動くほど、時間ってゆっくりになるんですね。
そう言われてもピンとこないという方のために私の体験談をお話しますと、休日にゴロゴロしているときほど「ええっ?!もう夕方!?」みたいになるときありませんか…?? あれですw(ほんとかよ)
ちなみにこの論理に気付いたのもアインシュタイン博士。
アインシュタイン博士も休日はゴロゴロされていたんでしょうか。
さて、みなさんも星空を見上げて、「あの星は何万光年先にある」とか思ったこともあると思いますが、星を見上げた時の「ひかり」、これは何万光年も前にその星を出発した光だということは聞いたことがありますよね。
じゃあ、今、3光年先の星に友達がいるとして、
望遠鏡でその友達を見つけることができたとしたら、その姿は3年前の姿ということになるでしょうか。じゃあ、今、彼は何をしているのか?!というと、もうすでに地球に帰ってきてあなたの横にいるかもしれません。目の前にも、望遠鏡の中にも友達がいる。そしてもし電話があったら、望遠鏡の中の友達と話したりできるかもしれない。そして、あなたの目の前の友達は、「星へ行って戻って、6年分のはずなのに15年くらい年を取った気がするよ」とか言ってるかもしれない…?! どういうことだってばよ?!
つまりどういうことかというと、友達のいた3光年先の星と今私たちがいる地球とでは、時間の流れが全く違うということ。
くらべたり同じ基準で考えること自体がそもそも無意味だということ。
私たちが「現在」と呼んでいるあいまいな時間は、単にその場を共有する人々の共通認識でしかなく、物理学や数学の上においての「現在」は存在しないということなのです。
現在も存在しなければ、過去も未来も存在しない。
人類の壮大な思い込み、それが「時間」の罠なのです。
(それでも「そんなわけない!」と思う方は、ぜひこの本を読んで!)
とても興味深かったのは、この未来・現在・過去という観念を数学的にどんどん突き詰めていくと、マジで宗教的な、スピリチュアルな、いうなれば嘘くさい理論にたどり着いてしまうっていうこと。
昔オ〇ム真理教の事件で、とても頭の良い理系の学生がオ〇ムに取り込まれて「どうしてそんなことに?!」みたいな話がありましたが、今になってその心理がよーーーくわかりました。
私たちが「ちょっとちょっと~~占い行こ~よ~♡」とかナメてぬかしてるレベルとは全く違う、ガチでハードなレベルでガッツリ宇宙にログインしてるわけですね。そりゃおかしくもなるわけですわ。
エントロピーの増大は占星術に似ているし、現在過去未来の円錐形は輪廻転生に繋がっていきます。過去は未来に進んでいって、ぐる~~っと一周してまた過去に戻るんです。そういう数式があるんですwもうすでに私が何言ってるかわかんないでしょ。でも、そういうことがこの本にちゃんと詳しく書いてある。
つまりこの世界は、小さな塵みたいな分子がぐるぐるぐるぐるシャッフルされてるんだってこと。時間とか、今とか呼ばれてるものは私たちの完全な思い込みで、観念でしかないということ。
それを詳しく教えてくれる本なのでした。
ああーー!とっても面白い!
数学や物理って、めちゃくちゃ嫌いだったけどこういうことに触れられたら本当にわくわくしちゃいますよね。
私の中で2020ベストオブBOOKランキングに入りそうな一冊です。
ぜひお試しあれ!!
この本の回し者ではないw