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時間は存在しない|物理と認知と輪廻②
これは前回の続きです。
前回はこちらから↓
エントロピーの増大と、時間が重要な関係にあることがわかった人類。
これが「時間の矢」を表す重要な証明につながるかと思いきや!!
そうはいかなかった…。
そもそも、新品のトランプをシャッフルするときのように
赤と黒のカードが半分ずつぴったりに分かれている状態からシャッフルを繰り返していくと、当然赤と黒のカードはバラバラに拡散されていきます。これを私たちは「エントロピーの増大」と呼んでいたわけですが…
スペードとクローバーはどうだろう?数字はどのようになっているだろう?
様々な視点から考えると、もしかしたら別の角度からは何かがそろっているように見える可能性もあるわけで。
私たちが勝手に拡大だととらえていたものが、本当に拡大なのか?
たくさんのシャッフルのなかのほんの一部分をそう認識しているだけなのではないのか?
ということを疑い出すわけです。すると、
エントロピーの拡大も、時間の矢、時間の不可逆性を証明することはできないということになってしまったわけですね…。
つまり、拡散したとか、時間が一方向に進んでいると思っているのは、私たちの勝手な「思い込み」かもしれないと。
過去から未来へと進んでいるように感じているこの時の流れは、単なるシャッフルの渦に巻き込まれているだけで、未来から過去へ戻ることだって否定できないのではないのか?!と。
分子のレベルからの巨大なシャッフルを思うと、もっともっと大きい、統計学とか占星術とか、そういう方向に繋がっていくお話なのです。
マジ深ぇーーーー!!
さあ、過去も未来も証明できずに終わってしまいました。
さらに次は、「現在」すらないというお話です。