文章力をつけるとメンタルが強くなる話

メンタルの強い子に育てたい・メンタルの強い人になりたいと思ったときに、実は文章力(言語力)が大事!ってご存知でしょうか?
どうしてかというと、「文章(言語)は心理的なイライラ・モヤモヤを論理だてて説明できる唯一のツール」だからです。

例えば、「何かイライラするんだよな~。」というときに、そのイライラがどこからきているか?を考えられる子と考えられない子、この違いは性格にはっきりと出てきます。

性格の悪い子はこうしてできる

ありがちなのが、たとえば学校の成績でもスポーツでも、自分より下の存在だと思っていた子に抜かされるとき。子供だったらよくある話だと思います。生まれつき運動神経が良くて「あいつには抜かされないだろう」とたかをくくっていたとして、それが何かの拍子に自分が追い越されるような状況に来たとする。そんなときにいじめや嫌がらせにはしってしまう子、これは単に性格が悪いと片づけられるような話ではなくて「自分の感情を論理的に整理できていない」証拠です。

だって、この感情の正体って、嫉妬

「俺は今あいつに抜かされることを恐れてイライラしている」

これがわかれば、いじめや嫌がらせにはしる行為がいかにダサいかが理解できるはずです。ところが、そう気づけない子がいかに多いことか。

自分がイライラしたらイライラさせた相手に責任がある。こう決めつけて攻撃に走る子の多いこと多いこと。とても衝動的だし、短絡的に見えますが、これは単に自分のイライラの構造を認知できていないからなのですね。
(ちなみにこれって、学校の成績と全く関係がありません。最近の国語の読解問題は論理的思考を問う問題が少なすぎるから。)

アダルトチルドレンの私が発見したストレス解消法

実は私、本来はメンタルとても弱い人間です。なぜかというと親がしっかりしていなくてほぼ育児放棄の状態で育っているから。いわゆるアダルトチルドレンのメンタル構造をしています。けれど多分今人に会うと、私のことを「メンタルの弱い人だ」と思う人はそんなにいないと思います。それはなぜかというと、小学生のころからずっと、「自分の感情を紙に書く」という作業をしていたからなんですね。

貧乏だったので高校時代からいくつもバイトを掛け持ちして常に働きづめの毎日でしたが、暇さえあれば注文をとるオーダー用紙に日記を書いていました。自分のイライラ、モヤモヤ、恋愛や友達や部活のこと。文句だろうが自慢だろうが、なんでもかんでもあーでもないこーでもないと書き綴っていました。誰に見せるわけでもない自分一人の日記ですし書いたらすぐ捨てます。でもそれって実は「認知行動療法」という癒しの手法だったんですね。とてもラッキーなことに、莫大なストレスを癒す方法を自分で発見していたのです。

文章力は認知行動療法(ストレス解消)の第一歩

認知行動療法には、言いようのないモヤモヤを整理して問題点をあぶりだしてくれるというメリットがあります。巷のカウンセラーやスゴ腕の占い師がやっている手法ってけっこうこれと似ているところがあるんですよね。それは言い方ひとつ、言い回しひとつで相手の心理が読めるようになるからです。人って言葉で、どんなときも自分の感情を表していくものだから。自分の感情がわかると、人の感情もわかるようになる。感情がわかれば、それに共感すればいいのか解消してあげればいいのかが見えてくる。そこまでできれば寄り添うなんて割と簡単なんです。

ちなみにイライラなどの「怒り」の正体って、だいたいは「恐れ」から来ています。自分が何を怖がっているのか、それがわかれば回避方法が見つかるんです。回避方法が見つかるととたんに怖くなくなります。それがストレス解消の具体的構造なのです。

社会に叩き殺されないために

現代社会は、一昔前より精神的な圧迫が日に日に増大していると思います。そんな社会の中で自分らしく生きて行くこと。これは並大抵のメンタルでできることではありません。攻撃者に殺されないために、自分を守るために、自分の心は自分で守っていかなくてはならない。

そのために文章(言語)力ってとっても大事なんです。みんな、文章の力で心を守ろうね。

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