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時間は存在しない|物理と認知と輪廻①
『時間は存在しない』 カルロ・ロヴェッリ
たまにこういう、
「は…?何言ってんすか?」って本を読んでみたくなるんです。
そうして自分の価値観とか狭い視野を突破したい気持ちに駆られる。
で、この本は見事に私の頭をぶっ壊してくれましたw
手軽に狂いたい人にオススメです。
つまりどういうことかというと、
そもそも時間って、「低いところほど遅く流れる」らしいんです。
山の上より下のほうが遅いんだって。知ってた?
これは正確な時計を使うとわかるそうで
そもそもそういう事実にパンピーの私は驚きなのですが
このことにもう時計もなしに100年以上前に気付いちゃったのがかの有名なアインシュタイン博士。どうやって気付いたか逆に教えて欲しい。
もうすでに衝撃がデカすぎてついていけない私だけど、
100歩譲って場所によって時間が違うのは理解したとして、
まー、ちょっとくらいなら誤差があってもいいんじゃない?
なーんて、おおざっぱにも思うのですが
物理学者とか科学者とかはこの手の狂いが永遠に許せないらしく。
どうして時間は一方通行で不可逆なのか。ということを「時間の矢」とか「物理学の未解決問題」とかいって今でも議論しているそう。
で、ここからが本題なんですけど、
あるとき世界で蒸気機関が発明されたときに
「どうやら熱は暖かいところから冷たいところに流れるんだゾ。」
っていうことを発見した人がいて
「え?あ!それ確かにーーーー!!」ってなった物理学者がおりました。
ここに時間を解明する大ヒントが隠されていたんです。
なぜなら、「一方通行」という性質が、時間と同じだから。
「そういえば熱って、熱いところから冷たいところには流れるけど、冷たいところから熱いところには流れないよね?一度冷めたお茶が勝手にあったかくなることないもんね?つまり一方通行だよね?これって時間と一緒じゃね…?!」
と気づいちゃったんですね…。
震えが来ますね。
そこで人類は、「熱と時間にはまあまあな関係性がある」ということに気付きます。転がるボールが止まる時にも「摩擦熱」が関係していますもんね。そしてそのボールは、勝手に動き出すことはない。やっぱり熱と時間って相関性があるぞ、と。
じゃあ熱の動きをよーく追って行けば、時間も解明できるのでは?
とひらめいたのです!!
さて、熱ってどうやって動いていくかというと。
温かいお茶をほおっておくと湯気がでて水分が蒸発しますよね。
お茶単体としてみれば、量は変わってないのに拡散して無秩序な状態になっていきます。これを「エントロピーの増大」と言います。
綺麗にしたはずなのに時間が経つと部屋が汚くなるのもエントロピーの増大、朝は綺麗にヘアセットしたはずなのに夕方になるとなぜか崩れているのもエントロピーの増大です。(たぶんな…。)
とにかく、最初はきちんとしていたはずなのに!!
なんでいつのまにかとっ散らかってるわけ!?
これがエントロピーの増大です。(いろいろと使えそう)
エントロピーの増大と、熱と、時間には相関関係があって
熱が加わるとエントロピーは増大し
時間が経つとエントロピーが増大することがわかると思います。
つまり過去から未来に行くにつれてエントロピーが勝手に増えていくのです。
へ~そうなんだ、
って思うでしょ、次回に続くよ。