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【「水星の魔女」23話】「譲れない優しさ」タイトルから思うこと【雑感・感想】

ラスト前で盛り上がる「水星の魔女」。タイトルに注目し、この話数を振り返り「水星の魔女」23話を語っていきます。

前回の22話のアクション考察について好評をいただきありがとうございました。
せっかくなので残り2話となった本作について、1話ずつ感想をnoteで記事とすることにしました。みなさんで語り合いながら盛り上がりましょう!

1.独特なタイトルなのでは!?

23話で気になったのは「譲れない優しさ」というタイトルです。
「譲れない」という強い意志を示す言葉と「優しさ」という柔らかい言葉
一見すると相反するような2つの言葉が並ぶことは独特なのかなと思いました。

英語版タイトルは「Unrelenting Tenderness」訳すならば、
「不屈の優しさ」や「頑固な優しさ」といったところでしょうか。
あまり日常では見かけないちょっと不思議な言葉ですね。

2.譲れない想いの兄弟バトル!

23話は見所満載なのですが、注目する一つはグエルとラウダの兄弟バトル。
片や自分一人で罪を背負おうとするグエル、片やその罪を一緒に背負わせてくれなかったことを兄にぶつけるラウダ。
タイトル通り「譲れない優しさ」が兄弟の戦いを引き起こすドラマとなりました。

結果は、ラウダの想いをグエルが身を挺して受け止めて、グエルが死ぬのではとの悲劇となるかと思いきや、
第3の人物フェルシーの登場で2人の兄弟の戦いは収まるのです。

単独行動をしたフェルシーの「譲れない優しさ」が2人を救うというタイトルに引っかけたシーンでした。

ちなみに公式HPではフェルシーのキャラクター紹介にて
「後先考えない猪突猛進タイプ。パイロットとしてのグエルを尊敬している。」
まさにその通りの行動をし、後先考えないのは尊敬するグエルとも似ているという点がほほえましくなります。

3.譲れない想いの姉妹バトルと嫁姑バトル

23話のメイン中のメインは、スレッタとエリクトとのガンダム同士姉妹バトル。そして巨大施設クワイエットゼロを止めようとするミオリネ一行に対してそれを阻止しようとするプロスぺラの嫁姑バトル。

前述の兄弟バトルと同様に、それぞれが家族を思うことで引き起こされているドラマです。大分説明を省略しますが、後者についてはミオリネ一行のファインプレーにて施設の稼働が停止します。

ここではミオリネのセリフが印象的でした。
「アンタも、スレッタも、エリクトも・・・私達、家族になるんだから」

4.より優しさで包みこむ方が功をなした?

兄弟の争いを止めたフェルシー、クワイエットゼロを稼働停止させたミオリネ。
ふと関連付けて見ると、対象を1人だけでなく2人以上に目をむけた、広く優しさで包んだ者の願いが叶ったように見受けられます。
タイトルから考え、より「譲れない優しさ」で多くを包み込んだ者が成功したようにも思えます。

5.優しさの欠片もない「大人の容赦のなさ」

ホッとするシーンも束の間、衝撃的だったのは議会連合上層部とペイル社幹部との会談による予告のないクワイエットゼロおよびその周囲への遠距離攻撃でした。
これは優しさの欠片もない容赦のない行為です。英語タイトルの「Unrelenting」の言葉の別の訳である「容赦しない」、「無慈悲な」の意味に通じます。

大人の狡猾さ汚さも見せながらも、それでも若者には挑んでほしいと視聴者に見せるアニメ作品は「Gのレコンギスタ」や他のガンダム作品などにも見られ、辛いシーンではあるが、ある意味で興味深いと思いました。

6.ラストは衝撃の展開に

23話のラストは、遠距離攻撃をエレクトが乗るガンダム・エアリアルがその強烈な一撃を防ぎました。
しかし、ガンダム・エアリアルは大破。その中のエレクトを含む12の意思は消滅したかのよう。
不穏ながら来週が気になって仕方がない展開でした。

この流れからの最終回はどうなっていくのでしょうか?来週が待ちきれない状態です。

【備考】勝手な最終回への期待

次回、最終回のタイトルは「最終回」としか表示されませんでした。最後はどんなタイトルが待ち受けているのでしょうか?

個人的には「祝福」であり、ラストに1期OP「祝福」が流れたら嬉しいなとは思います。
そして呪いの歌と作中で言われた「ハッピーバースデー」の歌も
本来の祝福に包まれた歌として表現されたらいいなと思うのでした。

今回は以上です。
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また、最終回視聴を終えたら記事を書く予定ですのでよろしくお願いします!!

【追記備考 23.06.29】

優しさの英語がkindnessじゃなくてtendernessなのはどうしてなのかなと
不思議に思いつつ、
そういえば「Vガンダム」の2ndEDは「もう一度TENDERNESS」だったと
思い出しました。
オマージュ!?いやいやそこは考えすぎですよね(笑)

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