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#10 「人生の偶然性について」【スナックひきだし】2024年10月12日 活動後記
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今回のイベントのテーマは「人生の偶然性について」です。ドキュメンタリー作家の矢田さんにテーマ出しをしていただきました。
【矢田海里さんのプロフィール】
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人生には偶然が溢れています。そして、自分が生まれたのも偶然性の力が働いています。なので、生きていることのベースが偶然なので、そこに何らかの意思があったとしても全てが偶然であるとも考えられます。
そんな中、矢田さんからは、いくつかのキーワードを出していただきました。
それが「偶然性と予期せぬ出来事」「釣り糸を垂らす人生」「人生のねじれ」です。
私は「釣り糸を垂らす人生」という言葉に強く心が惹かれました。この表現が指すのは、人生には偶然の出来事が多くある一方で、その偶然を意図的に引き起こすことができるのではないか、という考え方です。
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ここでの「釣り糸」とは、私の解釈だと自分の意図的な行動を指しています。その行動がきっかけで、不思議な出会いや予期しない出来事が(良いことも悪いことも含めて)起こる可能性があります。だからこそ、どこで、どのように糸を垂らすのか、がとても重要になります。
ここから「釣り糸を垂らす人生」のメタファーを全体俯瞰してみました。登場するものは釣竿と釣り糸、餌、池、釣りの技術、魚です。
釣り糸を使って釣る行為
(結果はどうなるかわからないが)意図的な行動
餌
行動の内容やその行動している人の魅力
釣りの技術
忍耐力や信じて待つ力
魚
自分なりの答え、自分なりの成果
釣竿
魚が釣れた時に、その答えを受け入れる強度(心の柔軟性)
池
環境(糸を垂らす場所)
このメタファーを考えた時、人生の偶然性を起こすためには、多くの種類の池に釣り糸を垂らすことと垂らした糸をすぐに引き上げないで、一定期間、魚を待ち続ける忍耐力が大事だと思いました。一定の期間、魚を待ち続ける忍耐力とはモヤモヤや不安を受け入れる能力でもあると思います。
池に糸を垂らす時は、ちゃんと準備をしないで、とりあえず糸を垂らす気軽さがいいし、それが多くの池に釣り糸を垂らす秘訣な気もします。
ただし、一定期間、魚を待ち続けること自体が現代社会では難しいことでもあります。いわゆる時短や効率化を目指す社会の風潮は、一定の成果が出なくても信じて待ち続けることと相反しているからです。
池に垂らした釣り糸に魚がすぐ食い付けばいいかもしれませんが、それが自分の求める本質的な答えとも限りません。
何年もの間、魚が釣れなければ、池を変えるのも手です。
加えて、釣りをする時は、他に釣りをしている人がいない池を選択することも大事だと思います。なぜならば、他の誰かが魚をすでに釣っていて、その池には魚が一匹もいないかもしれないからです。
さらに、近くで釣りをしている人がいれば、隣同士、糸が絡み合って、うまく釣りをできなくなることもあるでしょう。
そうなると池自体を自分で作っていく、という発想もいいかもしれません。
色々、うだうだ書きましたが、このメタファーで大事なのは、究極、結果にとらわれず釣り自体を楽しむ遊び心なのではないでしょうか。
魚が釣れなくても、釣った魚が期待したものではなくても、釣り自体が楽しいので私はいつでも満たされている。そんな心情は多くの人が辿り着きたい境地なのかもしれません。
そして、自分にとっては価値のないものが釣れたとしても、誰かにとっては価値のあるものだったりするので、その場合は、その魚を他者にあげたり、貸したり、紹介すればオールオッケーということにもなるでしょう。
そんなわけで、気軽にいろんな池に釣り糸を垂らして、何が釣れるか毎日ワクワクしながら日々過ごしていければ、いいだろうなと感じました。そして、誰も釣りをしていない池を探すのもワクワクすることであると感じました。
もし、そんな池がないのであれば自分で作ればいいのです。
実は池を作ること自体が最高にワクワクすることなのかもしれません。
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