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ガイド本との出会いは幸先
書棚に並んでいるなつかしい旅行ガイドブックたち。
若いときは仕事で知らない土地へ行くのが旅行だった。
わずかな時間を作っては、
ガイド本を頼りに人気の観光スポットへ足を伸ばした。
写真はほとんで撮っていない。
だからガイド本の山が旅の記念で
なかなか捨てる気になれずに残している。
きっともう二度とページを開くことはないのも分かっている。
旅の幸先などは気にしない質だが
気に入るガイド本を見つけると行く前から気分がいい。
ネットもスマホも当たり前じゃなかった時代、
何件も書店をまわって見やすいガイド本を探した。
いま思うと、書棚に並ぶガイド本たちとの出会いは、
どれも幸先だったのかもしれない。
手に取ってわざわざページを開きはしないが
背表紙をチラッと見るだけで、なつかしさがこみ上げる。