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台湾ひとり研究室:映像編「イチ推し映画祭TIDFがチケット販売開始。」

5/10-19開催の台湾国際ドキュメンタリー映画祭(TIDF)で会員向けのチケット販売が4/17からスタートしました。

オープニングは4/3に逝去した写真家・張照堂監督の「紀念.陳達」。台湾月琴の名手として知られた陳達(1906-1981)の姿を収めた作品。今回、個人的に大注目の1本です。

陳達の曲を初めて聴いたのは、去年。夜の中正紀念堂で行われたダンスパフォーマンスのBGMとして流れる曲に、心底、シビれました。「思想起」と題する台湾民謡で、月琴の弾き語りで陳達が歌ったものだということを、耳に残る余韻の中で知りました。台湾の人々を撮影した写真家監督がどんなふうに陳達を撮ったのか。劇場で楽しみたいと思います。

他にも、「乱世備忘 僕らの雨傘運動」や「Blue Island憂鬱の島」を撮ったチャン・ジーウン(陳梓桓)監督、「マンダレーへの道」他劇映画でも知られるミディ・ジー(趙德胤)監督らの最新作、映画祭受賞作だけど見逃していた1本など、今回は注目作多し。

ちなみにワタクシ、台湾に来るまではもっぱらテレビドキュメンタリーを見ていた派。台湾で映画祭にボランティア参加して以降、この映画祭が大好きになりました。映画祭を通じて、台湾だけでなく香港やミャンマーの課題にも触れることができ、世界が広がり、学び多き日々になりました。

もうひとつ、日本のドキュメンタリー映画祭の参加者は年齢層がやや高めですが、台湾は若い人もかなり参加します。若い人にまぎれて観る。初日は大学院時代のクラスメイトと一緒に観に行くのだ。仕事を終わらせて楽しむぞ!✨

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勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15