翻訳書ってどんなふうに作られてるんだろう? 台湾で刊行された陳柔縉著《大港的女兒》を翻訳する過程で起きたことをまとめました。
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#陳柔縉
台湾ひとり研究室:翻訳編「#08《大港的女兒》は“歴史小説”か”時代小説”か。ベテランの文芸編集さんに2語の違いを教わった話。」
「日本語だと『時代小説』よりも『歴史小説』のほうが適切なのかも…?と思っています」 こんなメッセージが担当編集さんから届いたのは連載開始直後のこと。「そもそも論」のご指摘で、早くも暗雲が立ち込めてきました。連載の最初から「時代小説」として紹介したわけですが、これには一応ワケがありました。ええ、写真にもある通り、帯の「時代小説」という文言です。 ただし、これはもちろん中国語。なんてこったい!やらかした!?と思ったものの、かといって「歴史小説」という語に足踏みする自分がいるの