卒業という名のスタート地点。スパルタだけではなかった4か月間を赤裸々告白。さぁ~てと、どこまでいったろうか...。
2021年10月2日(土)~2022年2月5日(土)。
あっという間の4か月間。怒涛の4か月間。
地獄の4か月間。学びの4か月間。
濃い濃い4か月間。挑戦の4か月間。
感謝の4か月間。
そんな4か月間をプロトアウトスタジオにて経験しました。
プロトアウトスタジオは、プログラミングとプランニング(企画)の両方のスキルを兼ね備えた人材輩出を行う日本初のプロトタイピング専門スクールです。プログラミングスキルと、アイデアをカタチにする力は似てるようで異なります。
従来のプログラミング学習の考えを一歩進めた領域に踏み出し、アウトプットを生み出していきましょう!
山あり谷ありのモチベーション
プログラミングのスクールに通っただけでしょ?
と感じる方もいらっしゃると思いますが、
違います。正確に言うと、違いました。
入学前は、4か月プログラミングを学ぶ機会くらいに捉えていましたが、全然違いました。それはそれはもう。。。
何故こんなにも不安定グラグラ感情の曲線になったのか。
プロトアウトスタジオで経験したことを、思いのまま書き殴りたいと思います。
入学式の10月2日~12月上旬
モチベーションMAXからモチベーション0になったが、なんとか持ちこたえた前半2か月間の話は、上記リンクから読んでいただけると嬉しいです。
※読んでいただいた方は目次の12月中旬~卒業式の2月5日へお進みください。
前半2か月間を要約すると、
入学きっかけ(モチベ100)
私の働く飲食業界(居酒屋運営企業のマーケティング)でもDXDXと騒がれ続け早数年、騒がれる一方でDX化が進みにくい現状。デジタル分野に精通している人は少なく、基本アウトソーシングで社内に知見が蓄積されにくい構造。この現状を打破して内製化するべく入学を決意。
10月2日入学式(モチベ100)
授業スケジュールを見て知らない言葉が飛び交い、思ってたんとちがーーう!そして、宿題の量がエグい。実装や企画の宿題をQiitaやnoteに記事として投稿し、Twitterで発信するまでが1セット。発信までを含めて先生たちからレビューをもらい、次回に活かしていくといった流れです。
大変そうだけど頑張るぞ!
10月中旬(モチベ70)
大して教わっていないのに宿題出来るか!一生懸命宿題やって提出しても、ダメ出しばっかで全然認めてくれないじゃん!と早速やさぐれ始める。
10月下旬(モチベ30)
もはや何が正解かわからなくなる。
そして「提出するものが優等生になっている。置きにいっている。響かない。それは本当にやりたいこと?」など、レビューでボコボコにされ続ける。
オキニ イッテイル ッテ ナニ?
意味わからんし。
11月上旬(モチベ75)
入学式のことを思い出し、一番大事な部分が欠けていたことに気付く。
企画面:自分に向き合ったり・身近な課題を発見する能力(解像度を上げる)を身につける
開発面:プロトタイピング能力やこの世界への理解を身につける
発信面:人を巻き込んだり・世の中に届ける能力を身につける
このサイクルをひとりで行うことで、自分の出来ることの幅を広げられたり、壁を乗り越える力を身につける。そういう人財になる。それがゴールなんだと気付く。挑戦すら出来ておらず、それを教わっていないから、置きにいっているって意味わからんわ!と他責にして言い訳していた自分に気付く。
失敗してもいいんだ!って気持ちが強くなり、むしろ今のうちに失敗した方がいいなと思うように気持ちが変化。
11月中旬(モチベ50)
10月に緊急事態宣言が解除されコロナも大人しくなった頃、仕事も繁忙期を迎える。そのなかで大量の宿題は続き、提出期限は待ってくれない。深夜から朝方にかけて宿題に取り組む日々が続き、体力的にも精神的にも危うくなる。
11月下旬(モチベ0)
心が折れる。そして、初めて宿題提出が出来ず。宿題提出が出来ない→レビュー対象にならない(評価がない)→気付きがない→改善出来ない→成長に繋がらない
途中でも宿題提出が最優先と頭ではわかっていながらも出せず。
今思うと、完っっっ全に思考停止&自暴自棄的なやつです。
12月上旬(モチベ0)
カリキュラムの中でのゴールにクラウドファンディング挑戦があるが、挑戦する気力も皆無、ただの重圧、やっても仕方ない、そんな時間無いと自己正当化し、「辞退したい」と先生たちに伝える。
先生たちとの面談にて「今までの宿題は全てここ(クラウドファンディング)に向かっていて、サクセスしなかったとしてもやった方が後悔しないと思う。自分一人でオーナーとして1から10まで出来る機会はなかなかないし、その経験は必ずどこかで活きるよ。」って。
本音で話し、本気で話を聞いてくれて、引き留めてくれました。
こんなに引き留められると思っていなかったので、嬉しかった記憶があります。無理はしながらも、無茶はせず、続けることにしました。
ーーーーーここまでの詳細は冒頭の2か月間振り返り記事へーーーーー
12月中旬~卒業式の2月5日
さてさて、ここからが後半2か月間の話です。
まずは長い長い要約を読んでいただき、ありがとうございます。
モチベーションが0のどん底まで落ちた奴が、何が起きて何を感じてモチベーション120に至ったのか、そんな赤裸々話です。
12月中旬(モチベ50)
ちゃんと最後までやり切ろう!と決意したものの、そんなに簡単に変われないのが人間です。
このままどん底のモチベーションのままではいかん!と思いながら、どうにもできないもどかしさが葛藤する12月中旬でした。
今回も宿題終わらない。どうしよう。今回も出すの辞めようかな。無理だ。
と思いながらも、2週間連続宿題出さないのはさすがにダサい。
途中でもいいや、出しちゃえ!
自分で納得出来る状態ではないけど、ある程度進められたからフィードバックは欲しかった。提出することが最優先だ。
これが自分の殻を破った瞬間でした。
終わらせないと気が済まなかったり、途中で投げ出すのは昔から嫌いなタイプです。完璧主義者というかなんというか、我ながら困ったもんです。
ちゃんとレビューもらえたし、なんなら、ちゃんと進んでるね!という意外過ぎるレビューをもらったことを覚えています。
こちらは入学式のオリエンテーションで言われたことです。
まさに。体現するのに2か月半かかりました。しかし、プロトアウトスタジオに入学しなければ、完璧を追求してフィードバック機会をロスし、結果自分の中だけで完成度の高い自己満足を追求する人間のまま一生を過ごすことになったと思います。
この大事さを理解し始めた12月中旬。これが最後の宿題でした。
プロトアウトスタジオは大きく2つのフェーズに分けられます。
授業フェーズと制作フェーズです。
授業フェーズでは、宿題を実施してFBを受け続けます。技術力・企画力・発信力の基礎を身につけます。
制作フェーズでは、授業フェーズで養ったことをフル活用して、自分が本当に実現したいことをプロジェクトとしてクラウドファンディングに挑戦します。
ちょうどフェーズが切り替わるタイミングでした。
入学して間もない頃は、宿題ルールが多く存在しました。
それが、最後になるとコレ。
なんもねぇwww
先生たちが出題をサボっている訳ではなく、数週間にも渡って鍛えてきたんだから、自分で考えなさい。自走しなさい。という先生たちの愛の鞭です。
後々知ったことですが、先生たちは会議を繰り返し、学生の成長レベルに合わせて宿題の出題レベルを変更しているそうです。
これを知った時は、みんななら大丈夫。自分で考えられるようになったから頑張れ!と励まされているようでした。
そして、早くも12月後半、制作フェーズに突入します。
12月下旬(モチベ80)
制作フェーズでは学生1人に対してメンターさん1人つきます。
オンラインで週1回程度、技術面や企画面その他諸々相談にのっていただきながら、クラウドファンディングに向けてのサポートをしていただきました。
私はレモンサワー大好き人間です。進めるプロジェクトは、こだわりレモンサワー投稿・検索アプリ『レモンサワーの世界』です。後々『レサワ―ルド』と命名🍋
メンタリング初回の冒頭、開口一番。
メ「うん、大丈夫だね!」
私「ん、何が?(全然大丈夫じゃないし...)」
メ「いやいや、大丈夫!一回さ、一緒にレモンサワー飲み行って、魅力教えてよ!」
私「はい??(何言っているんだ、この人)」
ぶっちゃけ不安しかない状態でした。
今思うと、同じ意識・同じ目線を持とうと歩み寄ってくれていたんだと感謝しています。
私がやりたいこと・実現させたいことを汲み取って引き出してくれて、毎回メンタリングの時間は楽しいものでした。
実際一緒に飲みに行って、その時の体験共有です。びっしりです笑
おかげさまで企画はどんどん具体化され、自分の頭も整理されました。
その一方で、アプリの実装が進まないことに焦りを感じていました。
この焦りを相談すると、
メ「いや、まだ大丈夫だから!」
私「...??(まったく大丈夫じゃないねーーーん!)」
そして、年の瀬も迫る年末。
メ「そろそろ実装も進めていこうか」
私「はい!(それそれ!)」
本当にたくさんのフォローをしていただきました。
躓きながらも、だんだんカタチになっていくアプリ。自分がつくりたいプロダクトが具現化されていく感動を今でも覚えています。
1月上旬(モチベ100)
年末年始の休みを使って、ぐわぁーーーっと実装を進めました。
いじってみて、
不具合出て調べて聞いて直して、躓いて、、、
動いた!
あれ、ダメだ!
ここいじってみよう!
ん、だめだ。
これならどうだ!
あ、動いた!
を、ひたすら繰り返しました。でも楽しかったです。
この時、ふと思いました。
ん、これはもしかして宿題が活きているのか...?
自分で調べたり、聞いたり、あんな手こんな手を使ってどうにかして壁を乗り越えていく。試行錯誤を繰り返して、だんだん精度を上げていく。
あの時たくさん苦しみながら(強制的に)身につけた力が活きている!と。
また、この時期に新たな自分がいることにも気付きました。
今までは、こんなのもわからないのかって思われる不安や小さいつまらないプライドが邪魔して人に聞くことを躊躇していました。
それが、わからないところを相談したり、自然に聞けるようになっていました。
これもまた、自分でもびっくりです。
1月中旬(モチベ80)
そんなこんなで突き進み、クラウドファンディング開始間近。
1月19日~2月1日までの14日間CAMPFIRE SPARKSにプロジェクトを出します。
SPARKSはBOOSTER STUDIOが送る「アイデアのプロトタイピング支援に特化したクラウドファンディング」です。
「面白そう」から始まるアイデアの、テストユーザーを募ったり開発を応援するコミュニティづくりのプロジェクトを掲載しています。
この時期は、ひたすらクラウドファンディングページを修正。
想いを伝えるには?
わかりやすくするには?
共感してもらうには?
興味をもってもらうには?
と自問自答を繰り返しながら、先生たちや同期、メンターさんに力を借りながら修正を繰り返しました。
迫る期限と戦いながら、ここ数日の記憶はあまりありません笑
1月下旬(モチベ100)
無事に審査もクリアし、公開日の19日を迎えました。
結果は無事サクセスしたわけですが、サクセスに至るまでも様々な葛藤がありました。
クラウドファンディングの成功はご支援によって目標金額を達成すること。
では、クラウドファンディングの成長ってなんでしょう?
成功=結果(目標金額達成)
成長=行動(過程)によって得られるもの
といったことを深掘りした記事を宿題フェーズの最後の宿題で書きました。
私が得意意識を持っているところは「近くの人」
私が苦手意識を持っているところは「遠くの人」
成功と成長を深堀りすることにより、成長するためには苦手分野に立ち向かう必要があることがわかりました。
また、プロジェクト自体はクラウドファンディング期間の2週間限定ですが、プロダクトは自分次第で終わりのないものだと思います。
つまり、プロダクトを成長させ続けるには、遠くの人とも関わって、色んな視点や知見を入れ続けることが必要不可欠だと感じました。
そこで、クラウドファンディングの裏目標として、
『プロジェクトを遠くの人(知らない人)に届けて、プロダクトを育てる仲間を募る』
と定めることに。
公開初日。本当に有難いことに開始12時間でご支援が目標額に対して70%までいきました。全て社内の上司や同僚、友人といった方からでした。
本当に有難いことで感謝感謝ではありますが、
本当にこれでサクセスまでいって良いのか?
という疑問が生まれました。裏目標が達成出来ていないからです。
つまりは、成長に繋がっていないと感じてしまったからです。
本当に生意気で失礼極まりないことではありますが、支援するよ!応援するよ!と言ってくれている「近い人」へ再度連絡しました。
支援しないで欲しい。
と。
そこから数日間支援額は増えず。TwitterやFacebookでの拡散程度しか出来ていませんでした。
支援額が一定のまま、終了日が1日1日と迫ってきます。
焦っている時間すらもったいなく、人生初のプレスリリースやLINEオープンチャットへ投稿等、出来ることは確実に継続しながら、やったことないことにはチャレンジしていきました。
行動していくうちに、少しずつ「遠くの方」からご支援が入るようになりました。
リターンとして設定していた、今後一緒にアプリ『レサワ―ルド』を企画開発するものにもご支援いただけました。そして、サクセスへ。
ここでも、自分で考えて行動する。まずはやってみる。やってダメなら考えて、また行動する、です。
プロトアウトスタジオの答えが見えたような気がします。
2月上旬(モチベ120)
12月上旬、心が折れてクラウドファンディングの辞退を申し入れて、先生との面談で言われたこと。
「今までの宿題は全てここ(クラウドファンディング)に向かっていて、サクセスしなかったとしてもやった方が後悔しないと思う。自分一人でオーナーとして1から10まで出来る機会はなかなかないし、その経験は必ずどこかで活きるよ。」(再掲出)
今となって、やっとこの言葉の意味を100%理解出来ました。
本当に続けてきて良かったと思います。心が折れたまま終わらなくて本当に良かったです。引き留めてくれた先生たちに本当に感謝です。
こちらも再掲出ですが、プロトアウトスタジオとはまさにコレです。
ど真ん中に書いてある、
これらを1人で行えるように
つまりは、自走できる人財へ。
クラウドファンディングが卒業制作としているのは、プロダクトは卒業してもずっと続くもので、卒業しても自走し続けられる人財へ、そんな先生たちの願いが込められているからだと感じています。
つまりは、卒業=自走のスタート。
余談ですが、入学式の自己紹介でこんなことを書いていました。
個人としても会社としても特にデジタル分野の弱さに課題を感じています。
「外注・コンサル等の活用も大事だけど自走力あっての話だよなぁ」と感じながら日々過ごすなかで、ちょうどプロトアウトスタジオの話をいただき、「これだっ!」と。
4か月後の自分が「成長してどれだけ仕事に活かすことができているのか」と想像すると、ワクワクします!
入学前に答えを出していた自分に驚愕ですが、頭では解っている人はいくらでもいると思います。
どれだけ成長したかは自分では正直わかりませんが、ひとつ言えることは、4か月前と今では「自走」に対しての重みや重要性や意識違うってことはわかりました。
アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズさんの言葉です。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
意識が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
運命が変わるように精進します。
最後に...お礼
4か月面倒みてくれた、のびすけさんをはじめ、光岡さん、津川さん。
たくさん相談にのってくれた、メンターの北崎さん。
キツい時を一緒に乗り越えた同期の原中さん、内田さん、沖中さん、渡邊さん、江頭さん。
たくさんの応援やサポートをしてくれた会社の野本さん、越川さん、横澤さんをはじめ、マーケティング部の皆さん。
CAMPFIREの北山さん、プロトアウトスタジオの先輩方、別クラスの皆様、ハッカソンやLTでお世話になった皆様、noteやTwitterなどで関わった皆様。
(一旦)本当にありがとうございました。
そして、これからも宜しくお願いします!
(あー、4か月間、本当にきつかった...笑)