重症日記
どうやら調子が悪いらしい。
ひと月ほど前、どん底にいる自覚があった。でも、ここまで沈んだのは久しぶりで、浮上の仕方を思い出せずにただため息をついて過ごしていた。
ようやっと釣りで言うと低層と中層の間くらいまで上がってこれた気がする。
それなのに、また悪化したようだ。
調子が悪いときのサインはわかりやすい。幻臭だ。
これまでは燃えている臭いだった。
心配事があると、家を出た後に燃えている臭いがする。ガスを消してこなかったんじゃないか、どこかで火花が散って燃え移ったのかも、誰かが放火したのかもしれない。
家が火事になってるんじゃないかという不安でいっぱいになり、帰らずにはいられなくなる。
ただ、この幻臭とは20年以上の付き合いなので、幻だとわかっている。
そして遠くにいて家が燃えているにおいを感じることができるわけがないこともわかっているから、幻臭に惑わされることはない。
それでも不安は消えないし、幻臭も消えない。
今回は排気ガスだ。
おそらく、昨日出かけたとき、窓を開けてトンネルを走って嗅いだ排気ガスの臭いが脳内に残っていたのだろう。不快で息が詰まる、気分が悪くなるようなにおい。
だけど、昨日は久しぶりに海岸線をドライブして、おいしいソフトクリームを食べて、梅雨ももうすぐ明けるという実感もあり、いい一日だったはず。
と書く家のリビングで、排気ガスの臭いを感じている。
原因はふたつ思い当たる。
ひとつは8月から始めるはずだった派遣がキャンセルになったこと。定期収入となるはずだった6万円が消えたことで、お金に関する不安が一気に増した。
もうひとつは、派遣の代わりにライティングをがんばろうとクラウドソーシングでのトラブル。提案文を送ったら、ソーシングサイト以外で連絡をとりたいと言う。なんの気なしに連絡をとったら、直接取引を持ちかけられた。
規約違反だとわかっていたので断ったが、ソーシングサイト以外で連絡をとることも規約違反とわかり、罰金を請求されたらと怖くなったのだ。
根っこにあるのは、お金がないこと。
とうとう貯金が尽きてきた。本当にない。
昨年知り合った人づてに仕事をもらい、毎月2万円の報酬を受け取っている。ライティングも人づてにライターを探している人とつながり、これから毎月1.5万円は入ってくる。
以上。
あとはクラウドソーシングサイトで提案を出しまくる、もっとできることを増やす、実際に体を使って稼ぐほかない。だが、このご時世、いろんな人が出入りするシェアハウスに住んでいて、一般社会での仕事を受けていいものか悩む。
派遣がキャンセルになったのも、シェアハウス内に県外から入ってくる人、出入りする人がいることを正直に伝えた結果だ。
それはそれでいい。なにかあった後で「実は」と言って賠償請求される方が困る。
ただ、「今の県内でそういう場所はありえない」と派遣会社の人に言われた。つまり、県内ではどこでも私のような暮らしをしている人を雇うのはリスクがあるということ。外で働くのは無理だ。
もうパソコンを使って家でする仕事で稼ぐしかない。
だが、稼げる自信がない。
「もっといい方法があるのではないか」と目が散らかって、結局できることがなんなのか、見定められずにいる。「もっといい方法」に見えるものを得ようとお金を払いそうになる。
「これをするんだ」と腹をくくれずにいるのに、なけなしのお金を使ってしまいそうになる。
そういう自分に対する不安がとても大きい。
20数年前、有名な精神科医の営む病院で、その精神科医とは別な医師から「対人恐怖症」と診断された。誰彼かまわず、自分を襲ってくるという恐怖。誰もが敵で、誰もが私を攻撃しようとしていて、誰もが私を陥れようとしているように感じられる。「殺してやる」「死ね」という幻聴が聞こえる。
この状態が統合失調症に似ていることに、「治したくないーひがし町診療所の日々」を読んで気づいた。片付けられないとか、感情の抑制がきかない、お金をあればあるだけ使ってしまう。これも似てる。
あれ、私、対人恐怖症じゃないのかな? 統合失調症なのかな?
統合失調症だとしたら、どうしたらいいの?
とりあえず困ってないから、いつものように放置でいいかな? 自分で気づいてないだけで人に迷惑かけてるのかな?
書いてるうちに支離滅裂になってきた。これも症状か?(なわけない)
とにかく、調子が悪い。
お金を稼がなくてはならない。
誰か仕事ください。
ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす