![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73504616/rectangle_large_type_2_a39488653a7b2d03e8fd15305f1f4a00.png?width=1200)
一目でわかるミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス。
![](https://assets.st-note.com/img/1646354954212-GFD9SGxhAD.png?width=1200)
今日は簡単に整理をしてみたいと思います。
組織や会社が末長く健やかに存続し、伸び続けていくためには、やたらめったら新規のアイデアを出せばいいってわけではないことは、みなさんご存知の通りです。企業活動はギャンブルではないのですからね。社会の中でどう正しく会社が活動していくかが、いま一番大事だとされていることです。
そんな中、企業が生きていく上で重要な要素が、ミッション・ビジョン・バリュー。それから今特に重要ワードとなっているパーパス。
あらゆる企業のホームページに掲げてあり、誰もが知っているワードではありますが、それぞれの関係性、役割が明確について理解されているかというと、やや危ないかなという印象。僕の肌感覚としては、企業によってそれぞれの概念が違っている感じです。それではうまくいくものもうまくいかないんじゃないかなと心配になります。
たぶんそれぞれの言葉の意味は理解していても、それぞれの関係性が把握しづらいんではないかと思い、また僕は妄想力を駆使(笑)してみました。それが、今日の大木の図です。
パーパス = 根
大地にすっくと立つ大きな木。これが企業です。その木がその地に広く深くしっかりと伸ばした根。これがパーパスです。パーパスは、その会社の存在意義。
「なぜいまここに、この会社があるのか」
普段見えませんが、なくてはならないものです。ここがしっかりしていないと、ぐらぐらと心もとないし、場合によっては根腐れして倒れてしまいかねません。
ミッション = 幹
しっかりした根から上にたくましく伸びる幹が、ミッションです。ミッションは、その会社が社会的に果たすべき役割、使命を言葉にしたものです。その会社の根幹であり、創業の魂が脈々と内側を流れています。ミッションは、揺るぎません。時代が変わり、新しいビジネス、業態が生まれても、この幹から生えて来た新芽なのです。
バリュー = 枝・葉・果実
この木が生み出す価値がバリューです。バリューは、このミッションを遂行するための価値基準と言われていますね。判断を下すための基準となるものとして社会に約束するもの、とも言われます。僕はこれ、その会社の「らしさ」に通じるものではないかと思います。よって、僕の中ではバリューとは、“世の中に認められている(支持されている)その会社の「らしさ」”
だと考えています。
「この会社ならこう判断する」という世の中に約束する価値基準は、その会社「らしさ」に他なりません。明文化できないことまで含めて、一人ひとりの社員の心にあるべきものです。このバリューから、組織、制度、研究開発という、組織の様々な肉付けが生まれます。もちろんその先に、社会に提供していく価値も。
ビジョン = 太陽
ビジョンは「その会社が目指すべき姿」と訳されることが多いですが、この図で言うと空に輝く太陽。これがビジョンです。植物が太陽に向かって新しい芽を伸ばすように。太陽から光をもらって生き生きと大木が成長するように。優れたビジョンは単なる目標ではなく、会社や組織、はたまた個人にとってのパッションでありエネルギーにもなり得ます。
このように、ミッション・ビジョン・バリュー・パーパスは、それぞれ密接にリンクしており、会社の成長と進化のための重要な骨格となるものです。これらをすべての社員が理解し、共感することで、大樹の新芽が太陽に向かって育つように、社員一人ひとりが生き生きと自律的に成長していける環境が整うことになります。
とはいえ、それはなかなか簡単なことではないのが実情です。そんなときにこの4つを企業のみなさんと掘り出し、発見していくのが、僕の得意分野でもあります。それはまたどこかで、お話したいと思います。
ひとまずは、4つの関係を簡単にイラストで頭にインプットしていただけたら幸いです。
ではまた。
田中安人