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建築物を巡る 〜なでしこ芸術文化センター〜


はじめに

建築物を訪れる際に知っておきたいポイントを解説します。


建築物を訪れることは、歴史や文化を知り、新たな発見や感動を得ることができる貴重な体験です。


しかし、鑑賞のポイントや見どころを知らないと、ただ建物を見て回るだけでは物足りないかもしれません。


そこで、本記事では建築物を訪れる際の基本的な考え方やポイントを紹介します。

具体的には、建物の背景や構造を理解する方法や、見どころを見逃さず楽しむためのテクニック、建物の歴史やエピソードを知るための情報収集方法などを解説します。


建築物をより深く理解し、より充実した訪問をするためのヒントをお伝えします。

建築物への訪問を予定している方や、これから建築物巡りに興味を持ちたい方に役立つ内容となっています。


歩道橋の上から撮影

なでしこ芸術文化センター

建物を目にした時の印象は、『さりげなくゴージャス』。

今回は神戸市西区に2022年にオープンしました多目的ホールと図書館を併設した『なでしこ芸術文化センター』を訪問してきました。

西神中央ニュータウンは1982年に街開きされ、今年で約42年の歴史があります。

数年前に西神中央駅の目の前にあった百貨店そごうが撤退を表明して、街の雰囲気が盛り下がっていた中、救世主として建築されました。

42年の歴史のベットタウンに佇む図書館としてのあり方を示してくれています。

設計コンセプト


コンセプトは『新しい出会い・発見がある本の広場』。

設計:株式会社久米設計
施工:鹿島建設株式会社

により、1階に児童書、2階3階に一般書を配置し、「おはなしの部屋」、「ボランティア控室」、「セミナー室」など様々な目的・多世代の利用者が快適に過ごすことのできる空間がつくられました。

図書館の専有面積は2,275平方メートル(共用部を含めると2,861平方メートル)
旧西図書館:703平方メートルと比べると三倍の規模となります。

3階から撮影

外観


構造種別は、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の混構造。

図書館の部分には自然光を取り込むために鉄骨造とし、道路側をガラス張りアトリウムとして3層にわたる吹き抜けを形成されています。

多目的ホール側は、鉄筋コンクリート造であり、鉄筋コンクリート造の四角のイメージを覆した、多角形をコンクリートなのが印象的でした。

コンクリートの先端をあれだけ薄く施行できるのですね。

2023年度のグッドデザイン賞も受賞されています。

建物内に入った瞬間、明るく開放感にあふれた空間に感じました。

明るい空間に沿ってテーブルやデスクが置かれており、学生さんの勉強、読書にみなさん活用されていました。

今までの図書館利用者より、一回り若い方が多いイメージです。

図書館は最終30万冊を収蔵する規模があるそうです。

色々なユーザーに使っていただけるため、会話をしながら相談できるグループ学習室や静かに本を読みたい人のためにサイレントルームもあるそうです。

コンクリートが薄い

カフェの併設

またカフェも併設されていて、読書好きにはたまらない空間じゃないでしょうか。

ベットタウンにある図書館の在り方として、平日は20時まで空いているそうで、仕事帰りに立ち寄ることも可能。

内装は、本棚をイメージできるような、格子状の棚が、木の良さを前面に出し壁面にデザインされていました。

天井は、シルバーの格子をランダムに配置しており、外観とのつながりが素敵な建物でした。

ぜひ一度訪問してみてください。

キッチンカーも来てました

所在地


西区美賀多台1丁目1番1

なでしこ芸術文化センター

Tel:078-991-8311
Fax:078-992-2583

西図書館周辺地図
※ご来館時は公共交通機関をご利用ください。

車いす専用駐車場(2台)、おもいやり駐車場(2台)があります。
一般の方は近隣駐車場をご利用ください。

最も近い駐車場は西神センタービルの立体駐車場です。
開館時間
* 平日(土曜含む) 10時00分~20時00分
* 日曜・祝休日 9時00分~17時00分
休館日
* 毎週月曜
月曜が祝休日の場合は開館し、直後の祝休日でない日を休館します。
* 年末年始

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