まじめなおかし

ただの大学生がまじめに考えたことをつらつらと書き散らすだけのnote

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最近の記事

『月』感想

石井裕也監督の『月』を観た。今まで見た映画で一番良い、と言ったらありていだが、少なくとも一番多くのモノを得た、と言える。 内容に関しては割愛する。センシティブな話題が主な内容で、それに関して穏当に話せるほどの知識も技術もないためだ。とりあえず、作品から得たものだけをここに書き記したい。それは見当違いだと言われるかもしれないが、まあ、これが俺の現実なので、容赦いただきたい。 創作とは何か 存在の受容 現実との相対                               

    • 読書について 感想

      斎藤忍随訳の、ショウペンハウエル『読書について』を読了したので、感想を記す。 ショウペンハウエルについての事前情報すら無しに読み始めたものだから、初めは「こんなふうに読書するといいよー」とか「こんな本を読むといいよー」みたいな話だと思っていた。 そんなことはなかった。ひたすらに半端な「知識人」を刺す!刺す!ぶっ刺す!一大学生である身としてかなり堪えた。だが、正しい。彼の言うことはかなりの部分で、俺の理性に照らして正しいと思えた。そして、読みながら「いやあハウエルさん、それ

      • 「宗教哲学」を読んでー信じる、読み返す、結び直す

         ジャン・グロンダン著、越後圭一訳の『宗教哲学』を読んだので、感想を書き留める。   本書について 本書は、宗教哲学に関して論じた様々な思想家、宗教家、哲学者の論を時系列に沿って網羅的に繋げたものだと捉えることができる。何らかの宗教を信仰している人にも、何も信仰していない人にも、一定の新たな知見をもたらす本だと思う。読むと、宗教は一概に全面的に否定できるようなものではないこと、科学と宗教、哲学と宗教の対比と共通点、宗教の持つ本来的な力について考える助けとなるだろう。  

        • 箱根旅行記

           文芸部の旅行として、箱根に一泊二日で旅行するに至った。そこでの体験と考えたことを、可能な限り克明に記す。駄文につき。  朝9時半ごろ、家を出る。電車の発車時刻は9:42なので、かなりギリギリの出立となった。焦って駅まで走る。無事間に合う。が、そこで偶然アカペラサークルの方の先輩方に出くわす。ライブに行くとのことだった。極めてアクティブに活動されているようで、尊敬する。ちょっとした世間話をしたのちに僕がフェードアウトしていくような形で会話を終えた。アカペラの方の先輩と話すと

          「私の思考」について

           ちょっと頭がさえているとき、なにか高尚なものについて考えようと思い立ったりする。そうして考えていくと、これはなかなかいいのではないかという結論に行きつき、満足する。しかし、あるときふと気になって昔読んだ本を振り返ってみると、自分が行きついた結論とまったく同じようなことが書かれてあったりする。そして、「なんだ、既出だったか」などと妙ながっかり感に襲われる。    つまるところ、自分で考えているようで、それはかつての誰かの思考をなぞっただけだった、という話である。そして、こうい

          「私の思考」について

          変化への渇望とあり続けることの退屈

           私は、自宅に帰るバスをひたすら待っていた。ちょうどいい時間の便がなかったため、1,2時間程だろうか、ひたすらに待っていた。退屈しのぎにTwitterを開こうとするも、スマホの充電は残り1%となっていた。それならと手元の某知識情報概論の教科書を手に取る。図書館情報学について広く浅く触れているその本をぱらぱらとめくりつつ、図書館という場の価値を考えることで時間をつぶそうと試みた。この文章はその出力である。  図書館には多くの本が整理された状態で置かれている。整理というより、分類

          変化への渇望とあり続けることの退屈