「健康診断は吸血鬼の村人召喚イベント説」

おはようございます、たなかです。

本日は、私が毎年恒例の「健康診断」という名の人体実験に行ってきた話をお届けします。

何が人体実験かと言うと、健康診断ってあれですよ、どう考えても普通の人間には耐えられない無茶なタイムスケジュールを要求してくるじゃないですか。

朝の８時に何も食べずに会社に到着しろ、だとか、血を抜くから水だけ飲んでこい、とか。

そんな「何も食べずに朝一で来い」なんて、もはや吸血鬼が村人を呼び出すレベルの無茶振りです。

しかも、私に限ってはその吸血鬼が「お前の血はあんまり美味しくない」とか言ってきそうな、そんな始末。

【健康診断、始まりの朝】

朝７時起床。

目覚まし時計の音で目が覚めた瞬間に思いましたね。

「ああ、逃げられない日が来た」と。

まるで小学校時代、親に引きずられながらプール教室に行かされた時の記憶が蘇りました。

朝の空気は清々しいはずなんですが、私にとってはもはや「敗北の味」しかしません。

着替えて家を出ると、すれ違う人々の顔が眩しい。

「お前ら、健康そうな顔してやがるな」と内心毒づきながら、私の中の負け犬魂が全力で吠えていました。

【血を抜かれるという一大イベント】

会社に到着すると、受付で名前を書いて謎のファイルをもらいます。

順番を待つ間、近くの壁に貼られた「健康診断チェックリスト」を眺めるんですが、そこに書かれている項目がどれもこれも、健康な人前提で作られているのが腹立たしいんですよね。

「体重は増えていませんか？」とか「バランスの良い食生活を心がけていますか？」とか。

いやいや、こっちは朝ご飯抜いてまで来てるんですから、そこに何か温かいスープでも出してから質問してくださいよ！って思いません？

さて、私の順番が回ってきました。

「血液検査です」と言われ、腕を差し出すと看護師さんがニコニコしながら針を構えます。

これ、どう考えてもサイコホラー映画のワンシーンですよね。

で、「はい、チクッとしますよ～」と言われて針を刺されるんですが、その瞬間私の頭の中には「チクッどころじゃねえ！今、魂を抜かれた！」という叫びが響き渡りました。

【視力検査と聴力検査の罠】

血を抜かれてふらふらの状態で次は視力検査。

伊達眼鏡を外して「C」の開いている方向を答えろと言われるんですが、あれ、どうして毎年「右」と「左」以外の選択肢がある気がしてならないんでしょう。

私の目が悪いせいなのか、もはや幻覚か何かを見せられているのか…。

聴力検査も同様です。

あの「ピー」という音が左右のどちらから鳴っているかを答えろと言われるんですが、途中から頭がパニックになって「あれ？今、私の脳内で鳴ってるんじゃないか？」という哲学的な疑問にまで発展する始末。

【腹回り測定と自虐の応酬】

そして最後に待ち構えているのが腹回り測定。

あの測定、なんでか知りませんが「正直に言うこと」以上のプレッシャーを感じませんか？

測定担当の方がメジャーを持って「お腹を出してください」と言う瞬間、なんかこう、人生の全てをジャッジされる気分になるんですよね。

測定が終わると、簡易結果がプリントされた用紙を手渡されます。

後日会社に詳細が届くのですが、毎年そこにはしっかりと「B判定」の文字が刻まれていました。

一度でいいからA判定をもらってみたい。私がA判定をもらえる日、それはきっと地球の重力が逆転した時でしょう。

【エピローグ】

こうして、今年も無事（？）健康診断を終えました。

朝早く起き、血を抜かれ、身体を隅々まで調べられ、判定で心を折られるという一連のイベント。

これが人間の健康を守るために必要だというのなら、私は毎年これを耐え抜きます。

ただし、来年はせめて前日くらいに「蒙古タンメン中本のカップ麺」でも買っておこうと思います。

それでは皆さんも、健康診断の結果がどうであれ、美味しいものを食べて、楽しい毎日をお過ごしください！

たなかでした。