「断捨離バトルロワイヤル:ゴミ袋と私の果てなき戦い」
断捨離って聞くと、みんな「スッキリした部屋」を想像するでしょ?
でもね、私の脳内ではもう断捨離がバトルロワイヤル。
まず、部屋の中心にゴミ袋を置きますよね?
そこに、服たちが一斉に集まってきて自己アピール始める。
「このTシャツ、海行ったときに着たじゃん!」
とか、
「あの飲み会で意外と褒められたよね?」
とか、いちいち思い出を引っ張り出してきて私を困らせてくる。
いやいや、そんな風に過去の栄光で媚びるのやめて? って言いたい。
でも、一番タチが悪いのは靴下ね。
片方いないやつが、
「俺がいないと、ペアの相方だって無意味だろ?」
とか脅してくる。
何なの、その人質とるテロリスト感。
いやいや、別にお前いなくても別の靴下履けばいいし!
って思うけど、なんか罪悪感が湧いて捨てられない。
あと、本。
読まない本たちが本棚の隅でコソコソ話してる。
「私たち、いつか役立つよね?」って。
そんなわけないでしょ!
役立つなら今すぐこの場でプレゼンしてみなさいよ!って言いたい。
でも、言ったら負け。
だって本って、なんか知的なイメージあるじゃん?
捨てる=知性を失う、みたいな謎のプレッシャーを感じるのよ。
そして極めつけは、親からもらった謎の置物。
「風水的にいい」とか「縁起物だから」とか言って送りつけてきたやつ。
いやいや、縁起より部屋のスペースのほうが大事なんですけど?
って心の中でツッコむけど、さすがに親のものは捨てるのに一番抵抗があるから、結果、捨てずにクローゼットの奥に押し込む羽目になる。
最終的に、断捨離をしようとした私の部屋はさらに散らかり、ゴミ袋だけがぽつんと佇んでる。
これが、私の断捨離の結末。