「麺界の紅白歌合戦:赤きつねと緑たぬきの果てなき戦い」
最近、赤いきつねと緑のたぬきが夢に出てくるようになりました。
いや、夢の中でバチバチに喧嘩してるんですよ。
「俺がうまい!」
「いや、俺だ!」
って。
寝てる間に私、白黒つけなきゃいけない裁判官にされてました。
無茶振りにもほどがある。
しかもですよ、どっちも美味いんだから判決出せるわけないでしょ?
夢の中で「判決延期!お腹減ってからもう一回!」って叫んだら、目が覚めました。
で、目覚めてから思ったんですよ。
そもそも「赤いきつね」と「緑のたぬき」って何なんだろうと。
あの2つ、もはや私たちの日常に溶け込みすぎてて、空気みたいな存在じゃないですか?
でも、考えてみてください。
赤いきつねが本当にきつねうどんで、緑のたぬきが本当に天ぷらそばなら、なんで動物の名前がついてるのか。
これ、子どもの頃からの謎なんですけど、未だに答えが出ない。
どなたか詳しい方、教えてください。
いや、マルちゃんが答え持ってるんでしょうけどね。
さて、あの2つの麺界の双璧ですが、どっちが上かという議論、これ多分令和500年くらいまで続きますよ。
例えば、赤いきつね派の人はこう言います。
「だって、うどんのつゆが染みるんだよ!あの甘さがたまらない!」と。
一方で緑のたぬき派は、「いやいや、天ぷらのサクサク感をバカにするな!」と全力反論。
私はどうするかって?
それが問題なんですよ。
だってどっちも捨てられない!
以前、勇気を出してどっちが優れているか決めようと、2つを同時に食べてみたんです。
でも、結果はカオス。
うどんをすすって「うまい!」と思った瞬間にそばを食べて「これも最高!」と脳内が修羅場に。
結局、おにぎりを追加注文して「もう、どっちでもいいから幸せにしてくれ」と拝む始末。
ちなみに、そのときの具は梅干し。
なんでかって?
「中立」感が出るからです。
梅干しが平和の象徴に見えた夜でした。
そんなこんなで、「マルちゃん」にもっと感謝を伝えようと、マルちゃんの本社に行こうと思ったんですよ。
だって、あれだけの革命的な商品を作ったんですから、表彰状の一枚でも渡したいじゃないですか。
でも、本社の住所を調べたら、「東京」ってだけで詳細が出てこない。
え、どこにいるの?
マルちゃん。
もしかして「マルちゃん」って、実は一人じゃなくて秘密結社なんじゃないかって疑いすら湧いてきました。
結局、本社には行けなかったんですが、近所のスーパーで「赤いきつね」だけ5個まとめ買いして「これで許して!」って気持ちになりました。
もちろん「緑のたぬき」も5個買いましたよ。
どっち派も怒らせたくないですからね。
最後に真面目な話をすると、即席麺の栄養価ってよく議論になりますよね。
「塩分多い」
「カロリー高い」
とか。
でもですよ、考えてみてください。
塩分がどうのこうの言ってるとき、心がどれだけ満たされてるかは測れてますか?
赤いきつねを一口食べた瞬間の「はぁ〜、生きててよかった」という気持ち、あれが栄養じゃないなら何が栄養だっていうんですか。
緑のたぬきの天ぷらを頬張りながら「ああ、これが日本の心だな」って感じる幸福感。
これが本当のビタミンですよ。
赤いきつねと緑のたぬき、どちらが上かは一生わからない。
でも、わかることが一つあるとすれば、それはどちらも我々を幸せにする天才的な食べ物だということです。
ありがとう、マルちゃん。
そして、ごめんね、マルちゃん。
本社には行けなかったけど、次は表彰状、必ず持って行きます。
そして、今日もまたスーパーの棚に並ぶ赤いきつねと緑のたぬきを見て悩む私。
これが人生だな、って思いません?