カップヌードルの逆襲4-3
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(カップヌードルの逆襲4-2から続く)
考え続ける。続考。これが重要(続考という日本語はありません、造語です)
戦略眼に乏しい人は
「それでナンボ儲かったんじゃ?」
と短絡的に考えるも知れませんし、
この用途提案で「いくら儲かりました」と日清食品は発表していません。
問題は、現状を維持するだけでは(PEST分析のような不可抗力によって)売上は落ちるという事実。
事実その通り、日清カップヌードルは、2008年、原材料費の高騰による値上げで、売上高が52%も減ったそうです。売上半減なんて、並の企業なら倒産です。
2011年には希望小売価格を設けました。事実上の値上げで対応する他なかったのでしょう。
値上げで対応する他なかったのは、競合他社も同じ。しかし、価格を上げれば、売上が落ちる。
では、価格を上げずに、売上を伸ばすには?
この二律背反する命題への一つの答えが用途提案であり、用途提案を創出する企業風土です。
用途提案という新しい価値を創造すべく、マーケティングに取り組む企業風土(社風や教育や社内制度や社内コミュニケーション)なのか?
やらナイ・できナイ・わかろうとしナイという三ナイ悪を土壌とする企業風土(社風や教育や社内制度や社内コミュニケーション)なのか?
ということです。
「儲かるかどうか分からないことは、しない」
「余計なことは、しない」
「現状を変えることは、しない」
という風土に染まった企業が、用途提案など思いつくハズありませんよね。
一方の日清食品は、アイスカップヌードルという用途提案で、またしても危機を乗り切ろうとしています。カップヌードルの逆襲が始まりました。
インスタントラーメンの後発メーカーの乱立と、市場の飽和で、倒産の危機にあった時も乗り切りましたし(NHK総合「プロジェクトX」より)
プロダクトアウトでカップヌードルを開発したはいいけれど、売れなかった時も乗り切ってきました(日清食品ホームページより)
不屈の日清は、どんな困難に遭っても、必ずや乗り切ることでしょう。
その儀型が、アイスカップヌードルという用途提案です。
カップヌードルの逆襲
https://note.com/tanaka4040/n/n3da12b734b77
カップヌードルの逆襲4-1
https://note.com/tanaka4040/n/n13288bb88fbc
カップヌードルの逆襲4-2
https://note.com/tanaka4040/n/n48da18cdd13c
カップヌードルの逆襲4-4
https://note.com/tanaka4040/n/nec08276f6e0b