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【ST見っけ!】プロジェクトを始めたわけ

久しぶりにnoteを開いてみたので、今思っていることをつらつらと書いてみようかと思います。

わたしは2021年9月から【ST見っけ!】プロジェクトと称して、自分のブログにて言語聴覚士さんを紹介しています。
フリーランスや地域で働く言語聴覚士を応援したいという一心だったこと、以前から「言語聴覚士がどこにいるのか分からない」という声を耳にしていたことが活動のきっかけになっています。

ブログ記事冒頭の文章はこんな感じ↓

【ST見っけ!】プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
このプロジェクトは開業していたり地域で活躍している言語聴覚士をご紹介することでもっと幅広い方に知っていただき、
言語聴覚士に出会いたい方が出会えるような場を提供したいと思い立ち上げました。

言語聴覚士、特に小児領域の言語聴覚士はいま日本に4000人程度と言われています。多いと見るか、少ないと見るか。
わたし自身は非常に少ないと思っています。

まず児童発達支援事業から考えてみる。

2012年の児童福祉法改正に伴い、障害児施設・事業所の再編成が行われたことを契機に、児童発達支援事業に新規参入する事業主が増加しました。
参考:障害児支援の強化についてー厚生労働省
特に障害児通所支援事業において、それまでは障害別だった通園施設が一本化され「児童発達支援センター・児童発達支援事業/放課後等デイサービス」という名称が広く使われるようになったのがこの時から。


そこから9年経過して、児童発達支援事業は学習塾のように教室を増やし、放課後等デイサービスを新たに開設する人も増えているのが現状です。
参考:障害児通所支援の現状等についてー厚生労働省
これを読むと、2014年(法改正から2年後)からの6年間で利用者数は2.3倍、費用は2.8倍とのこと。少子化なのに!

しかし、量が増えると質の担保は難しい。

事業所が増えて希望する子どもが入所できるチャンスが増えたことは喜ばしいことでもありますが、一方で職員の手が回らない状況も垣間見えます。
そして言語聴覚士は年間2000弱しか増えていないので、超多く見積もってもそのうちの1割が小児領域に携わるとしても年200人。そして、そのうちの大半は成人領域に進みますので、残りが病院や学校で働く小児領域と聴覚領域、そしてほんの一握りが児童発達支援事業に携わるという現状。そりゃ事業所の増加速度に比べれば言語聴覚士がいる児童発達支援事業所は少なくなる。
参考:会員動向ー日本言語聴覚士協会
事業所が増えるスピードに言語聴覚士の人数は全然追い付いていない。もちろん、言語聴覚士はいなくても開設に問題はありません。でも、預ける側の親御さんたちからは専門職がいた方が安心できるという声も多い。この辺りは、単に言語聴覚士がいればいい、という問題でもないのだけど、需要と供給のバランスは崩れっぱなしです。

そして、フリーランスの言語聴覚士についても考えてみる。

コロナのお陰もあるのかな、フリーランスになる言語聴覚士も肌感覚では増えている印象があります。正確な人数はたぶん誰も把握していないので参考資料はないのですが、オンラインでレッスンをされている方も増えてきた。これは言語聴覚士が過疎な地域や遠隔地でもレッスンが受けられるメリットが大きい。届く範囲が急激に拡大します。ネットの恩恵。というか、アメリカなどめちゃめちゃ土地が広い地域では当たり前にオンラインでリハビリしてきたので、国外から見たら何を今更という感じかもしれませんが。

とはいえ現場で働く言語聴覚士さんたちが1日に出会える人数は7~8人程度だと思いますので、1人1人が頑張るにも限界があります。

本来は受けたい人が受けられることが理想の言語リハビリなのですが、そもそもの人数がこれだといつまで経っても足りません。たぶん、足りない足りないってわたしが入職した2013年にはもう言われてたから、ずーっと絶え間なく足りないわけですよね。子どもは減っているはずなのに。

それに対して誰も何もしないから、ずーーっと状況は変わらない。たぶんこの先もずっと。

でも、小児領域の言語聴覚士って、未来のために仕事してるはずなんですよね。子どもたちって未来の希望そのもので、これからの日本を作っていく存在。なのにいまの大人である私たちが何もしないっていうのはちょっとないな、と思って。自分のことだけやってればいい、ということではないんじゃないか、と思ったわけです。

それで、精力的に活動している言語聴覚士さんを紹介する場が必要だと思ったし、何より言語聴覚士がお客さんを探していて、お客さんが言語聴覚士を探している状況が続くって変じゃない?それって恋愛マッチングサービスと同じ構造で解決できるんじゃない?と思ったわけです。

つまり原点は恋愛マッチングサービス。自分も使ってたから(笑)

ただ、わたし1人でサービスを作り出すにはかなり力不足なので、まずは手前のブログで紹介していくという手法を取っています。今やっていることはちょっとコレじゃないんだけど、現段階での最善策です。

そんなわけで、わたしが言語聴覚士マッチングサービスを作りたいと思ったわけ、というお話でした。

こんなこと考えてるの、暇なわたしだけだろうか。共感してもらえたら嬉しいなー。仲間ほしー。

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たなはる|子ども分野のST
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