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テヅカチャート
テヅカチャートってご存知ですか?
手塚治虫さんが物語の構成を練るための鍛錬として使っていた手法でして、いまではアイデア発想法としても有名になっています。
どんなものかというと、まず、メインとなる状況を紙の中心に書いて◯で囲みます。そして、その中心の状況から「これからどうなる?」という未来の状況を青い線を引いた先に書く。「それまではどうだった?」といった過去の状況を赤い線を引いた先に書く。
これを繰り返して行くんですね。(外部サイトのものになるんですが、参考図を見つけたんでご紹介します)
で、なんでテヅカチャートの話をしているのか?というと、これがマーケティングに欠かせない『相手が本当に欲しいものは何か?』を見つけるのにうってつけだからなんですね!
もちろん、他にもやり方はたくさんあります。
ですが、これでも結構おもしろいアイデアがうまれたりするんで、ちょっとご紹介できたらなぁと思ったんですね。
例えば、中心に『ラーメンを食べる』というものを配置するとします。
そして、食べた後の未来として、どんなものを考えれるか出来るだけ挙げていきます。
・もちもち食感を存分に楽しめた
・満腹感で満たされる
・もっと美味しいラーメン屋さんを開拓したくなる
なんてのが考えられるでしょう。で、これらはポジティブな視点なんですが、もちろんネガティブな感情というのも湧き上がってくるかもしれません。
・野菜を食べるようにしたい
・また太るようなマネをしてしまった
・汁を全て飲み干してしまった
・ラーメンだけでいいのに唐揚げとかチャーハンも食べた
・お腹いっぱいになって眠くなる
こんな感じですかね。(もちろん、どんな状況が出てくるかは人によって変わってきます)
このように出来るだけ未来の状況を書き出したら、今度はそれぞれの状況からさらに未来の状況を書き出していくんです。
例えば、『もちもち食感を楽しめた』というのがありましたよね。そしたら、「もちもち食感を楽しめたらどうなるのか?」を考えていくんです。
・ラーメンは噛まずに飲み込む傾向にあるけど、しっかり噛む楽しみがある
・もっともちもちを楽しみたくなる
・ラーメンでもいろんな変わり食感を感じたい
こうやって自分なりに展開していくと、ある瞬間で「お、このアイデアはいけるんじゃないか!?」というのに出会えたりするんですね。
例えば、今の場合でいくと、もちもち食感を楽しむためにすごい太麺を用意する+野菜成分を練りこんで低糖質かつ栄養素の高い麺にする、、、といった感じですね!
で、これを実際に実現可能かどうかを練りこんでいくってわけです。
また、テヅカチャートの特徴として、過去の状況を紐解いていくというのもあります。『ラーメンを食べる』であれば、「どうしてラーメンを食べるに至ったのか?」を深掘りしていくんですね。
・お腹が空いた
・ラーメンを食べるのが習慣となっている
・ラーメンライターの人だから
・ラーメン特集のテレビや雑誌を見た
・個人的な恒例行事となっている
こんな感じですかね〜。
で、これらの状況から、それぞれの未来やさらなる過去の状況を思い巡らせていくってのが、このテヅカチャートの醍醐味なんです。
こうやってくると、人ひとりの行動パターンというのが具体的に見えてきます。そして、「ちょっとよくわからないな〜」といった部分が出てきても、リサーチや質問内容として使うこともできてきます。
日々の業務にどうしても流されてしまいがちですけど、こうやってゲーム感覚で思考を巡らせてみるのも、新たなアイデアの発掘や脳の活性化なんかにつなぐことができますよ♪
田辺輝恭
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