フォロワー500人突破するためにやってきたこと
マーケティングの海原で、小さな一艘の船のように揺れ動いていた私のnoteアカウント。波に翻弄されながらも、ついに500人のフォロワーという灯台にたどり着いた。この航海は決して平坦ではなかった。嵐のような挫折や、霧のような迷いの中を進んできた。しかし、その過程で学んだことは、この先の航海の羅針盤となるはずだ。今回は、その航海日誌を綴ってみようと思う。
1. コンテンツは王様、でも王様は孤独じゃない
「コンテンツは王様だ」とマーケティング界隈でよく言われる。確かに、その通りだ。しかし、私はこの格言に一つ付け加えたい。「王様は孤独じゃない」と。
最初の頃、私は自分の興味のあるマーケティング理論や経営戦略だけをnoteに書いていた。しかし、それは王様が誰もいない城で独り言を言っているようなものだった。読者という家臣がいなければ、王様の言葉も空虚なものになってしまう。
そこで、私は読者のニーズを探り始めた。コメント欄やTwitterでの反応を細かくチェックし、どんな記事が読者の心に響くのかを分析した。まるで、王様が家臣たちの声に耳を傾けるように。
具体的には、以下のような工夫をした
読者からの質問や疑問を記事のテーマにする
人気記事のフォローアップ記事を書く
時事ネタとマーケティング理論を絡めた記事を書く
例えば、コピーライティングについての記事を書いていた時、「クライアントとの実体験を読んでみたい」という意見を受けた。そこで、「一瞬で稼いだ社長の末路」という記事を書いたところ、これが大きな反響を呼んだ。
読者のニーズに応えることで、私の城には少しずつ家臣が集まり始めた。そして、その家臣たちとの対話が、さらに良いコンテンツを生み出す源泉となっていった。
2. 一貫性は信頼の礎
note運営において、一貫性ほど重要なものはない。これは、毎週同じ時間に餌をもらう犬が、その時間になると自然と唾液を分泌し始めるのと似ている。
私は、最初こそはとにかく書くことだけに注力していたが、そのうち毎日投稿にシフトしていった。note以外にもメルマガを書いているのだが、そっちは毎日配信しているので、noteと絡めて運用するやり方をとっていた。
最初の頃は、夜中まで記事を書いていることもあった。しかし、徐々にリズムができてきた。
1年間連続で書いた時のフォロワーは、おおよそ190名程度。そこから一旦充電期間に入った。流行りに乗っかって音声配信も行ってみたが、noteでは寒いほど反応がなかった。というのも、そもそも記事でスタートしているのに一貫性を壊してしまっていたからだ。
ところが、音声をやめて記事に戻したところ、またじわじわとフォロワーが増加し始めた。
この一貫性は、読者との信頼関係を築く上で非常に重要だった。約束を守り続けることで、「この人の記事なら読む価値がある」という評価を得ることができた。
具体的な効果として
定期的な読者が増えた
記事へのコメントが増えた
TwitterやFacebookでのシェアが増えた
例えば、ある読者から「毎週水曜日の朝、出勤前の電車の中であなたの記事を読むのが楽しみです」というメッセージをもらった時は、本当に嬉しかった。
一貫性は、noteという建物の礎石だ。その上に、信頼という壁を積み上げていくことができる。
3. 個性は、唯一無二の武器
インターネットの大海原には、無数のnoteアカウントが浮かんでいる。その中で、どうやって自分の船を目立たせるか。答えは簡単だ。自分にしかない帆を張ればいい。
私の場合、マーケティングと哲学という一見かけ離れた2つの分野を組み合わせることにした。「プラトンに学ぶブランディング戦略」や「ニーチェから考えるグロースハック」など、ユニークな切り口の記事を書いた。
最初は「こんな記事、需要あるのかな」と不安だった。しかし、意外にも多くの人に響いたのだ。マーケターの中には哲学に興味がある人も多く、逆に哲学専攻の学生がマーケティングを学び始めるきっかけになったという声もあった。
この経験から学んだのは、「誰かのマネをするより、自分にしかできないことをする」ということだ。たとえそれが一見変わっていても、必ず共感してくれる人がいる。
具体的な取り組みとしては
自分の経歴や経験を洗い出し、ユニークな組み合わせを見つける
他の人があまり触れていないニッチな話題を探す
自分の失敗談や苦労話を包み隠さず書く
例えば、「マーケティングで挫折しかけた時、カントの『純粋理性批判』に救われた話」という記事は、多くの共感を得た。自分の弱さや迷いを正直に書くことで、読者との距離が縮まったように感じた。
個性は、他の船とは違う、独特の帆の形だ。その帆に風を受けることで、他の船が行けないところまで進むことができる。
4. SEOは現代の錬金術
かつて錬金術師たちが、卑金属から黄金を生み出そうとしたように、現代のnote書き手たちはSEO(検索エンジン最適化)を通じて、文字から読者を生み出そうとしている。
最初の頃、私はSEOなんて気にせず、ただ書きたいように書いていた。しかし、アクセス解析を見てみると、検索エンジン経由のアクセスがほとんどないことに気づいた。これでは、せっかく書いた記事が誰にも読まれずに埋もれてしまう。
そこで、SEOについて本格的に学び始めた。キーワード選定、メタディスクリプションの最適化、適切な見出し構造など、様々なテクニックを試した。
具体的な取り組みは以下の通り
Google Trendsを使って、旬のマーケティングキーワードを探す
長尾キーワードを狙った記事を書く
記事構造を最適化し、読みやすさとSEO効果を両立させる
例えば、「初心者向けコピーライティング入門」という記事を書いた時、「コピーライティング 初心者 入門」というキーワードで上位表示されるようになった。その結果、毎日50人以上の新規読者を獲得することができた。
しかし、SEOに傾倒しすぎると、本来伝えたいことが薄まってしまう危険性もある。そこで、私は「70%読者のため、30%検索エンジンのため」というバランスを心がけた。
SEOは現代の錬金術だ。しかし、本当の黄金は読者の心に響く内容を書くことで生まれる。SEOはあくまでその触媒に過ぎない。
5. SNSは記事の翼
優れた記事を書いても、それが鳥かごの中に閉じ込められていては意味がない。その記事に翼を与え、大空に飛ばす必要がある。そのための翼が、SNSだ。
当初、私はSNSの重要性を軽視していた。「良い記事を書けば、自然と読者は集まるはず」と思っていたのだ。しかし、現実はそう甘くなかった。どんなに良い記事も、誰かに届けなければ意味がない。
そこで、Twitter、Facebook、LinkedInなど、複数のSNSを活用し始めた。単に記事のリンクを貼るだけでなく、その記事のエッセンスや、書いた背景なども添えて投稿した。
具体的な戦略は以下の通り
各SNSの特性に合わせた投稿内容を考える
ハッシュタグを効果的に使用する
他のユーザーとの対話を大切にする
例えば、Twitterでは記事の核心を240文字に凝縮して投稿し、FacebookやLinkedInではより詳細な背景や思いを綴った。
特に効果的だったのは、関連するコミュニティやグループでの活動だ。マーケティング関連の記事を書いた時は、マーケターのコミュニティで共有した。その結果、専門家からのフィードバックも得られ、記事の質も向上した。
ある時、「マーケティングとマインドフルネスの意外な関係」という記事を書いた。これをマーケティング系のコミュニティだけでなく、マインドフルネス関連のグループでも共有したところ、思わぬ反響があった。異なる分野の人々が交わることで、新たな気づきが生まれたのだ。
SNSは記事の翼だ。その翼で、思わぬ場所にまで記事を届けることができる。そして、その先で新たな出会いが待っている。
6. 批評は成長の糧
noteを続けていると、必ず批判的なコメントに遭遇する。最初の頃、そういったコメントを目にすると、心が折れそうになった。「こんなに頑張って書いているのに」と、落ち込むこともあった。
しかし、ある時気づいたのだ。批評は、実は最高の学習機会なのではないか、と。
そこで、批判的なコメントに対する姿勢を180度変えることにした。批判を恐れるのではなく、歓迎することにしたのだ。
具体的なアプローチは以下の通り
批判的なコメントを冷静に分析する
建設的な部分を見出し、記事の改善に活かす
批評者と対話し、より深い理解を得る
例えば、「効果的な広告コピーの書き方」という記事を書いた時、ある読者から「この記事は理論に偏りすぎていて、実践的な視点が欠けている」というコメントをもらった。最初は少し落ち込んだが、よく考えてみると確かにその通りだった。
そこで、その読者に直接連絡を取り、実践的なアプローチについてより詳しく話を聞いた。その結果、記事を大幅に改訂し、理論と実践のバランスが取れた内容に生まれ変わらせることができた。
この経験から、批評は「痛み」ではなく「成長の機会」だと認識するようになった。批評は、自分では気づかなかった視点を教えてくれる、貴重な贈り物なのだ。
批評は、noteという木を育てる肥料のようなものだ。時には苦いかもしれないが、それを受け入れることで、より強く、より高く成長することができる。
7. 継続は力なり、でも休息も大切
「継続は力なり」ということわざがある。確かにその通りだ。しかし、私はこれに一言付け加えたい。「でも、休息も大切」と。
note運営を始めた当初、私は「毎日更新」を目標にしていた。確かに、一時期は毎日投稿を続けていた。しかし、これは長続きしなかった。毎日の更新に追われ、記事の質が落ちていくのを感じたのだ。さらに、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまった。
そこで、投稿頻度を週1回に減らし、その分一つ一つの記事により多くの時間をかけることにした。また、2ヶ月に1回は「充電週間」を設け、その週は新しい記事を書かず、読書や外出など、インプットの時間に充てることにした。
具体的な取り組みは以下の通り
無理のない投稿スケジュールを立てる
定期的な休息期間を設ける
休息中も、アイデアノートは常に携帯する
例えば、充電週間中に参加したマーケティングセミナーで、新しいブランディング戦略についてのアイデアが浮かび、後日「顧客の心を掴む新時代のブランディング手法」という記事が生まれた。これは読者からも高い評価を得た。
また、休息を取ることで、燃え尽き症候群を避けることができた。note運営を長期的に続けるためには、継続と休息のバランスが重要だと学んだ。
継続は川の流れのようなものだ。絶え間なく流れ続けることで、岩をも削り、大地を潤す。しかし、時には静かな湖のように立ち止まり、周囲を見渡す時間も必要なのだ。
8. コラボレーションは新たな地平線
note運営を始めた当初、私は「一匹狼」のように孤独に記事を書いていた。しかし、あるきっかけで他のnote書き手とコラボレーションする機会を得たことで、新たな可能性が開けた。
最初は不安だった。「自分のスタイルが崩れるのではないか」「相手と合わないかもしれない」など、様々な懸念があった。しかし、実際にやってみると、それらの懸念は杞憂に過ぎなかった。
コラボレーションによって得られたメリットは以下の通りだ
異なる視点や知識の獲得
相互のフォロワーへのアプローチ
モチベーションの向上
具体的には、マーケティングに関する記事を書いていた私が、経営コンサルタントのnote書き手とコラボレーションし、「マーケティングと経営戦略の融合:成功企業の秘訣」という記事を書いた。この記事は、両者のフォロワーから大きな反響を得た。
マーケターは経営戦略の重要性を、経営者はマーケティングの必要性を学ぶきっかけとなったのだ。まさに、1+1が3以上になるような相乗効果が生まれた。
また、他のnote書き手と定期的に情報交換をすることで、note運営のモチベーションも維持できた。苦労や喜びを共有できる仲間がいることは、孤独になりがちなnote運営において大きな支えとなった。
コラボレーションは、異なる才能や視点を持つ人々が出会うことで生まれる化学反応のようなものだ。その反応によって、これまでにない新しい価値が生み出されるのだ。
9. データ分析は羅針盤
note運営において、感覚や直感も大切だが、それだけでは不十分だ。客観的なデータを分析し、それを基に戦略を立てることが重要だと気づいたのは、運営を始めてしばらくしてからだった。
当初、私はただ書きたいように書き、公開していた。しかし、あるとき「なぜこの記事は人気があり、あの記事は反応が薄いのか」という疑問が湧いた。その答えを見つけるために、データ分析を始めた。
具体的に取り組んだことは以下の通りだ
noteの分析ツールを活用したアクセス解析
記事ごとの読了率や「いいね」数の分析
SNSでのシェア数やエンゲージメント率の追跡
例えば、「効果的なコピーライティングの極意:5つの黄金則」という記事が特に人気だったことが分かった。この記事は、読了率が高く、「いいね」数も多かった。
分析の結果、読者は具体的で実践的な内容を好むことが判明した。そこで、以降の記事では「〇〇の具体的な方法5選」のような、より実用的なタイトルや内容を心がけた。
また、アクセスのピーク時間帯を分析し、最も読者が活発な時間に合わせて記事を公開するようにした。これにより、公開直後のアクセス数とエンゲージメントが向上した。
データ分析は、大海原を航海する船の羅針盤のようなものだ。感覚だけで航海すれば、時に嵐に巻き込まれたり、無人島に漂着したりするかもしれない。しかし、羅針盤があれば、より安全で効率的な航路を選ぶことができる。
10. 本質を忘れない
フォロワー数が増え、noteの影響力が大きくなるにつれ、新たな課題に直面した。それは、「本来の目的を見失わないこと」だ。
当初、私がnoteを始めたのは純粋に「マーケティングの面白さを伝えたい」という思いからだった。しかし、フォロワー数が増えるにつれ、無意識のうちにその数字に執着するようになっていた。
「もっと人気のあるトピックを書こう」「炎上しそうな内容で注目を集めよう」など、本来の目的とはかけ離れた考えが頭をよぎることもあった。
しかし、ある読者からのメッセージがその考えを改めさせてくれた。
「あなたの記事のおかげで、マーケティングの世界に魅了されました。今、私は新しいキャリアへの第一歩を踏み出そうとしています。」
このメッセージを読んだとき、初心を思い出した。数字に囚われるのではなく、一人一人の読者に真摯に向き合うことの大切さを再認識したのだ。
そこで、以下のような取り組みを始めた
毎月、自分のnoteの目的を振り返る時間を設ける
読者からのフィードバックを大切にし、直接対話の機会を増やす
数字よりも、記事の質と読者への価値提供を重視する
例えば、月に一度「読者との対話デー」を設け、コメントやメッセージに丁寧に返信する時間を作った。これにより、読者との信頼関係が深まり、より良い記事を書くモチベーションにもつながった。
本質を忘れないことは、大きな木を育てるようなものだ。見栄えのする枝葉を増やすことに夢中になるのではなく、目に見えない根っこをしっかりと張らせることが大切なのだ。そうすることで、どんな嵐が来ても倒れない、強くて大きな木に成長できるのだ。
おわりに
フォロワー500人を達成するまでの道のりは、決して平坦ではなかった。時に挫折し、迷うこともあった。しかし、その過程で学んだことは、これからのnote運営、いや、人生においても大切な教訓となるだろう。
コンテンツの王様に家臣をつけ、一貫性という礎石を積み上げ、個性という帆を張り、SEOという錬金術を学び、SNSという翼で飛び、批評を糧に成長し、継続と休息のバランスを取り、コラボレーションで新たな地平線を開き、データ分析を羅針盤とし、そして何より本質を忘れないこと。
これらの学びは、単なるnote運営のテクニックではない。人と人とのつながりを大切にし、自分の信念を貫きながらも柔軟に学び続ける姿勢。これこそが、フォロワー500人を超えて得た、本当の宝物なのだ。
これからも、一人一人の読者に寄り添いながら、マーケティング、経営、コピーライティングの素晴らしさを伝え続けていきたい。そして、この記事を読んでくれたあなたの心に、何かしらの種を蒔くことができていたら、これ以上の喜びはない。
note運営は、終わりのない旅のようなものだ。500人というマイルストーンを越えた今、新たな地平線が広がっている。その先にどんな出会いや発見が待っているのか、今から胸が高鳴る。
さて、また新しい記事を書き始めますかね。
次は、この経験を活かして、1000人のフォロワーを目指して。そして、その先にある、まだ見ぬ景色を求めて。
ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。