【ソントク(損得)】
以外としみこんでいる意識に「損得」なる価値観に、
知らず知らずに染まってしまっていることがある。
「損得」を大辞泉で見ると、
『損することと得すること。損失と利得。損益。』
と書かれている。
日々の事柄の中の映す映像を観て、
これは、損だなとか、得したなとか、
どうすれば、損しないようにすべきかなど、
常に考える基準にこの「損得」が染み込んでしまっている。
お金の捉え方や、時間の捉え方や、所有の捉え方で、
損得をついつい考えてしまう。
でも、現実的には、損だと思うことで救われたり、
得したことで、後で大変な思いをしたりすることも多い。
経済性とか合理性だけでは、判断つかない事が実に多い。
人間の「頭」は、「マメページ」=「豆+頁」と書くように、
所詮は、小さき小さきものでしかないのかもネ。
宇宙や見えざる存在からすれば実に小さい範疇のことでしかない。
損得を考えてもしょうがない事の方が多いはずなのに、
脳の思考癖は、実にチンケで乏しいものであると思う。
損得を数理で観てみると、わかってくることもある。
損=ソン=ソ=十。
得=トク=十九。
だから、損得=ソン+トク=十+十九=10+19=29。
つまり、損得=29=フク=福。
損得を超えた位置にこそ、『福』がある。
国や行政やNPOなどが、損得だけで、経済効率だけで、
もの事を進めていては、うまく進まないことが多い。
ある程度は、理の部分を使っての損得も必要かもしれないが、
根本的には、損得を超えた位置の考えが必要で、
それが、『福』となるわけで、この超えた位置も大事。
昨今の企業業績も悪化して赤字決算を出しているが、
赤を出すことで、業務整理や今までできなかった経営も
別な角度で進めることができるわけで、
損して得を取れではないが、損得の枠を外させる、
世の中の動きがあるのかもしれない。
我が意識をどれだけ、高くできるのかが勝負で、
脳の損得の癖パターンを外し、
本来の豊かさ位置(『福』)へ甦らせていくのかを、
映す現実の中でさらに楽しんで進化させていきましょう。