日本の子どもの英語アレルギーとIT教育
昨日は一日中、体験授業やら会食やらで外出していたおかげでnoteを書けず、毎週土曜日に更新していた記録がストップしてしまったのが悔やまれる。
まぁ自分のペースで淡々と続けられればいいかと思い、今日もこうして感じたことをつらつらと綴っている。
海外製ツールを使って体験授業をやってみた
もともと、体験授業でコードを書くという流れはあまりやらないようにしている。
パソコンに不慣れどころか、一度も使ったことがない状態でプログラミングをやってみよう!はハードルが高すぎるためだ。
したがって、おおむね子ども向けの体験授業ではノーコードツールを使っている。
ゲームであればScratchを使い、WebアプリであればClickを使っていた。今回は少し発展した試みとして海外製のdoraという3DモデルとAIを利用できるノーコードツールを使ってみた。
UIがすべて英語ということもあって、英語への苦手意識がどのくらいかを最初に尋ねてみたところ、多くの子どもが「英語が苦手」と思っているようだった。
その中で体験授業を通しで行ってみたところ、かなり進捗に差が出てしまったのは自分が反省すべきところだろう。
なんだかんだですぐに操作に慣れた参加者もいれば、理解が追い付かない参加者もわずかにいた。(そもそもパソコン操作自体に慣れていないということもあったが)
授業が終わってざっくり反応を伺ってみたが、やはり英語UIのツールより日本語UIのツールのほうが良かったようだ。
プログラミングに英語は必須
エンジニア教育の中でよく聞かれる「英語はどの程度できればいいか」だが、これには明確な答えがある。
「英語を見てもうんざりしない程度に慣れる」これだけだ。スラスラ英文を読める必要もなければ、リスニングやスピーキングも必要ない。
当然、海外で働こうと思うのであれば英会話能力含む英語コミュニケーションは必要となるわけだが、我々エンジニアは普段から英語の公式ドキュメントを読みながら仕事している。
それが最も手っ取り早く、余計な情報に惑わされずに済むからだ。どうしても誰かがブログに掲載してくれている内容は、バージョンが不明確であったり、環境の差があったりするので、基本的な情報収集は公式ドキュメントに頼ることになる。
単語をたくさん知っていることも、正しい文法を理解しておく必要もないのだが、それではどうすれば慣れるのか、という疑問も出てくる。
自分の場合は英語が得意科目だったり、大学では外国人が多い環境かつ英語論文を読む機会が多かったり、英語に慣れ親しみやすい状況だった。
とにかく勉強しろ、の一言で済ませるには酷なことなので、このあたりもしっかりと方法論を確立していきたい。
社会人としての英語の是非
子どもの英語アレルギーを話題にしてみたが、社会人の中にも英語に苦手意識がある人は大勢いる。
頑なに英語を使わないと心に誓っているような人は海外在住者にも少なからず存在していた。
完全に個人的な意見だが、全日本人は英語を多少なりとも使えるようになるべきだと考えている。
特に20代~30代は、まだまだこの国がどういう道を歩むかわからない状況なので、リスクヘッジとして英語を学ぶべきだと感じる。技術+英語さえあればたいていの環境で職にありつけるだろう。
楽天が社内公用語を英語にしたことは多くの人に受け入れられづらいものではあったが、今後の社会を鑑みるに必要な選択を大胆に導入したと言えるだろう。
それを推し進め、実際に浸透させた企業文化は日本企業の中でもずば抜けている。
今までもそうだったが、これからも英語能力が不必要になる未来はない。
早め早めに若い世代にその必要性と、普段から少しでも前進する姿勢を定着させていけるようにしていきたい。