【制作レポ】Blender+αでカキ人魚ちゃんを作ろう!【カニでもできる】
この記事は「カニ人 Advent Calendar 2023」の12月17日の記事です。
昨日はみえ様の「勝手に作ったカニ人絵描き歌メイキング 第1弾」でした。
ごあいさつ
こんにちは!竪穴式チワワと申します。本名です。
今回はカキ人魚ちゃんの3Dモデルを作ったので、その過程を公開したいと思います!
これを作ります。
0.使用ソフト
Blender:今回、メインで使用するDCCソフトです。無料。←最高
PureRef:資料集めに使うソフトです。無料
ZBrush:今回、カキの殻を作るのに使用した、スカルプト(彫刻)ソフトです。120000円。←最悪すぎ
SubstancePainter:通称サブスタ。テクスチャを制作するためのソフトです。イラスト調のモデルにする場合はクリスタやフォトショで代用可能です。16500円。←買い切りなので最高
1.体のモデリング
はじめに、どのご家庭にも眠っている、以前作っていたモデルから顔と上半身のパーツをコピーして持ってきます。時短です。
上のモデルをもとにいい感じに調整したりパーツを足したりして、ラフモデルを作ります。
(ここまでの途中経過は写真を撮り忘れました)
髪の毛をスカルプトで彫ります。
今回はZbrushを使いました。
髪の毛のリトポロジー(ポリゴンを貼りなおして、ポリゴン数を減らしながら流れを整えること。覚えなくて大丈夫です)をします。
流れやシルエットを意識したトポロジーにすることがポイントです。
このあたりで一度ボーンを入れて、ポーズを付けます。
カニ人のスケッチと見比べながら、比率を調整します。
絵には2Dの嘘が含まれているので、トレスしなくても大体の比率や印象が合っていれば大丈夫です。
大丈夫だと信じて先に進みます。
ここまでできたら、次に頭と背面にある牡蠣の殻を作ります。
今回で一番大変でした。
2.貝殻のモデリング
はじめに、Zbrushを使って造形をします。
貝殻の成長線に合わせてポリグループに分け、マスクを使い分けて押し出しを使うことでカキ特有の形を作っていきます。さらに、層の縁を削ることで情報量を増やします。
上の画像は背中用の貝殻で、これだけでもかなり大変なのですが……
貝殻が多い!!!!!!!!!!!!!
大変すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これらの造形は気合いで終わらせました。死ぬかと思いました。
造形が終わったら、髪の毛と同じようにリトポロジーをします。
ポリゴンの流れを考えながら、手動でポリゴンを貼っていきます。
貝殻が多い!!!!!!!!!!!!!
大変すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これらのリトポロジーは気合いで終わらせました。死ぬかと思いました。
こうしてできた貝殻を所定の位置に配置したら、次はテクスチャを描きます。
(実際にはUV展開という工程が挟まりますが、全く面白くないので割愛します。)
3.テクスチャ
テクスチャにはSubstancePainterというソフトを使用します。
Adobeのソフトですが、Steamで買い切りで売っているので、3Dモデリングをする人は買った方がいいです。
https://store.steampowered.com/app/2199970/Substance_3D_Painter_2023/
SubstancePainterで、テクスチャをゴリゴリ描きます。
胴体のヒレや頬など、皮膚が薄い箇所には血管の赤みを入れることで、透明感が出ます。
実際のところカキの血液は赤くないかもですが、赤くします。こっちのほうが可愛いので。
同じ要領で、貝殻のテクスチャも作ります。
このような自然物のテクスチャを作る際は、とにかく一色で塗らず、色数を増やすことが大事らしいです。会社の先輩に聞きました。
これらを組み合わせるとこうなります。
完成が近くなってきました!
4.仕上げ
仕上げに、作り忘れていた周囲の宝石や、
目のハイライトと角膜を作ったりしました。
あとはリグ(モデルを動かす仕組み)を付けて……
軽くアニメーションを付けて……
完成!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おわりに
いかがでしたか?
仕事終わりに少しづつ作っていたモデルでしたが、手足や服がないので意外と早く(1ヶ月)完成しました。
これまでの人魚ちゃんモデルはセルルックだったので、今回のような質感を活かしたモデルも新鮮でした。
監修のない自主制作モデリングって気楽で楽しいのでまた作りたいと思います!
この記事を読んだヘンタイニンゲンの方々も人魚ちゃんズの3Dモデルを作りましょう!是非!!!!
追記
作り始めました。
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