60's ブルース
君が煮炊きするものはそれなりにうまいよ
それなりに?
君はふんと言って肉じゃがをほおばる
目じりの皴に目が埋もれてる
あんまり少しずつの変化だから変わったってことがわからない、でも
確かにふたり変わってきた
何千杯君の作る味噌汁を食べただろう
最近は薄めで僕の心配をしてくれてる
こんなに一緒にいるのにまだ好きかって聞く
しかたない
好きだよと言うとほっとした顔をする、辛辣なことを言うその口がふっとゆるむ
僕の好きなサッカーチームを僕以上に応援するくせにオフサイドが今もわからない
君のいない日曜日
ほっとするけどつまらないね