【第14弾】謎の正義感Ⅱ
こんばんは。夜遅くに寝て、昼前に起きて、朝食と昼食を兼用するぐーたら生活を送っている田村です。親の実家暮らしでまとまった時間が取りにくいので、なかなか自由時間が取れず、10月から大学も始まるのでなんとか生活習慣を改善しつつ、ルーティーン的にタスクをこなして上手く時間を使わないとな~って詳しいことはわかっていつつ、なかなかできない今日この頃の田村です。
先日、Tさんのノンフィクション作品を投稿しました↓
今回はそれの第二弾。Tさんはまた同じようなことをしでかしたそうです。
ーーーーーーーーーーーー
前回に引き続き、舞台は、AさんとBさんが住んでいる家。これはTさんが居候しているときに起きた出来事。
AさんとBさんが言い争いをすることは日常茶飯事なのだけど、
ある日のそれはいつもよりドスの利いた声だった。夕食時である。
「これはまずそうだ」とTさんは声を挟んだ。
これにBさんが怒鳴った
B「知らんもんはだまっとれ!!!」
T「・・・」
口論は続き、なんとか収集へ向かった。
Tさんはよかったと胸をなでおろしたが、ふとAさんに怒鳴られたことを思い出し、なぜだか涙があふれ出してきた。
すぐさまキッチンを飛び出し、逃げるように自分の部屋に駆け込んだTさんはベッドに飛び込んだ。
T「・・はあ、はぁ、ウグッ、はあ・・・」
胸が苦しくて、涙があふれた。
怒鳴ったBさんは男性なのだけど、
Tさんはすごく怖くなって、体がぶるぶる震えて、心臓はバクバク鳴っていた。
まるで同じ種のオスとして優劣を目の当たりにしたとはこういうことなのだろう。
Bさんは戦後生まれた団塊の世代の人間で、TさんはZ世代と呼ばれる人間で。二世代の差がある、歩んできた人生は全く違う。亭主関白とリベラルくらいの差があるだろうか。
Tさんは昔から泣き虫だった。からかわれて泣いて、叱られて泣いた。泣いたときは胸がぎゅーっとなって、いつもTさん自身ではない誰かの顔が浮かんでいた。
「ああ、また親が心配する、どうしよう」
実はTさんはわりと感情に乏しい。淡白で、昔から達観している。しかし他人のことになると途端に感情が溢れる。
悲しい映画を見ると決まって涙を流すのに、自分が悲しいことはさほど涙が流れない。人が楽しんでいるところを見るのが好きだが、自分が楽しいことをしようとはさほど思わない(これは大学に入って変わったのだが)終始落ち着いていて、深呼吸1つすると落ち着いてしまう。
(こういうの詳しい人がいたら教えてください)
そう考えると、今回溢れてきた涙は「恐怖」から来るものだった。これはTさんにとって初めての経験だった。
ーーーーーーーーーーーー
ここからは田村が思うことなんだけど、「家族」っていうのはやっぱり特別で。それ以外の人に接する態度と違う態度を取ろうとする。
以下Tさんの日記より。
次のは11回の”たむとろ”で書いたこと。今回も同じ結論に至る。
今回前回と違うことは、「Tさんの環境いいな」って思ったこと。
詳しくは語らないのだが、TさんとBさんの関係は一悶着あるのだ。そんな状態での同居。これは人間関係を育むうえで、すごくいい環境だろう。他人を慈しむことを学べる。
今回の出来事はそんなことを学ぶ格好の機会となっただろう。また、AさんとBさんは同居しているので、それなりの関係なのであるが、関係ある二人の意思を尊重すること。
例えば、片親の家庭で、大学生になった子どもが、親の再婚に対してどう思って、親になんて言うのか。「親の人生だから、いいよ」って言ってあげたいけど、簡単にそう言えるものではないだろう。今回の出来事はそんなことを考える機会にもなったはずだ。
まあTさんはそんなことを思ってAさんBさんと同居しているわけではないのだろうけど(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?