【第9回】withコロナとafterコロナ
オンラインイベントに6〜8時間出ていた、目がへっこむくらいに忙しかったGWも終わり、休校期間が明けちゃったのでオンライン授業も始まり、やること、やれることはてんこ盛りで、休みとは何だったのかと楽しく充実した毎日を送っております。たむです。
昨日、母親と電話していたり、オンライン飲みのお誘いがあって話している中でたびたび出てきたこと。様々なオンラインイベントや記事や本を読んで学び、独自に考えていたwithコロナとafterコロナをここに書き出したいと思う。
RIとオンライン化の流れ
RIというのをご存じだろうか。Remote Intelligenceのことであるそうだ。
2045年にシンギュラリティが起こり、65%の仕事がなくなると言われて久しいが、その前段階2030年ごろ、Remote技術により、同様に仕事が奪われるのではないか。そんな話である。詳しくはこのブログに書いた↓
https://dokusyonikkimodoki.hatenablog.com/entry/2020/04/19/172339?_ga=2.210308885.1085985562.1589163196-1981442205.1587542903
さらに詳しくは落合陽一さんの『2030年の世界地図帳』を読めばいい。
https://www.amazon.co.jp/2030%E5%B9%B4%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E5%B8%B3-%E3%81%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%A8SDGs%E3%80%81%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%B1%95%E6%9C%9B-%E8%90%BD%E5%90%88-%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4797399953
この2030年に起こると言われていたことが、10年かけてゆっくりと進んでいくだろうものが、今来ている。コロナで10年が吹っ飛ぶのではないか。テレワーク化やオンライン授業化が10年待たずに変わっていくのではないかと思っている。
学校授業どうするの?
オンライン化すればいいじゃん。できなくないですよ、しがらみはあるけど。
デバイスが全家庭にない。そんのなのはわかってますけど、双方向性授業なんかやってられないから、オンデマンド型でやるんでしょ。だったらスマホ一台あれば勉強できますよ。スマホ一台だけなら保護者も含めて持っていない家庭は1割もないはず。それなのにその1割がいるからとデバイスがある人にも全員紙媒体でオンデマンド学習させるというのは、平等に見えるかもしれないけど、まったくもって公平ではないし、教育機会を保障しているとは言えないだろう。だって、デバイスを持っている9割の家庭は満足いく教育を受けられていないから。
9割の家庭はデバイスを使って学習してもらって、残り1割の家庭には市町村や各団体に掛け合ってデバイスを貸し出すよう働きかけるとか、それが無理なら教師が少し多めに時間をかけて学習してもらえばいいじゃないか。その方がよっぽど教育機会の保証につながる。
先日、あるオンラインイベントに参加した際、日野田校長先生が言われていたことであるが、学校の今季予算の見直しを測れば、全生徒にスタディサプリを配ることができると。それは公立でもできると。私もそれでいいと思う。
教師の役割は?
「先生」って「先に生きる」って書くんですよね。次から「後生」って名前に変わるんじゃないかと思っていて(極端な例ですけど笑)
これまでは黒板を使って子どもたちの前で話をしていた。これからは、子どもたちが学んでいる後ろに立っていて、頭を抱えている子に後ろから声をかける。それが教師の役割、つまり学びの伴奏者とか、支援者とか呼ばれる役割ですね。
この期にスタディサプリを初めて見た先生も多いでしょう。あれ意外といいんですよ(こんなこと言ったらプロ講師たちに絶対怒られるけど笑)間違いなく、生徒に寄り添った授業ができるのは先生たちの方ですが、生徒が自分で学ぶ分にはスタディサプリでも十分です。生徒たちに合った学び(個別最適化なんて言われますが)を提供したいのであれば、学びの支援者として、学び方を教えるとか、そういうやり方で十分でしょう。
少し話がずれますが、個別最適化は、学力(テストの点数で測るものをそう呼ぶのであれば)において行うのであればAIの得意分野ですからね。
あとは、生活面でというか、福祉的役割も果たしてもらいたいです。これまではファーストプレイスが家庭、セカンドプレイスに学校(持っている子はサードプレイスも)と言うのが多くの生徒に与えられていましたが、家庭以外の場所がごっそりなくなっています。それによって引き起こされるのは虐待率の増加・自殺率の増加・不登校傾向生徒の不登校化・家出生徒の妊娠率増加など、嫌な話題が尽きません。学校の福祉的な役割の必要性は浮き彫りになっています。学びの機会保証も急務ですが、その前に命の安全を、子どもたちの心身を案じてあげて欲しい。週一回でも先生からの電話に喜ぶ生徒はいるはずです。メールでもいい、日誌にコメントを付けていた先生のあの労力が今必要だと思います。
色々書いたけど、上のことって、全部自分で学習できる生徒に限る。小学生のことを児童、中高生のことを生徒って言うんだけど、小学生が上に書いたようなことをできるかと言われたら正直怪しいところあるだろうし、特に小学一年生は無理だろうなって思ってしまう。大人がこどもを甘やかした教育をしてきた弊害だろうな。自律した子どもが育っていない。なので、小学生についてはどうしたらいいのか、まじでわからない。考えきれていない。
9月入学について
基本的には賛成している。さっさとやればいいのにとは思っていた。
ただ、この時期にやるのには賛成できない。コロナ後に合わせに行くのであれば構わないだろうが、今すぐにすべきことではないだろう。9月まで課題を先送りする手段の一つでしかないだろう。そんな守りの手段を「子どもたちのため」と言うきれいごとでごまかせてくれるな。
家庭
家庭の役割って重要で。このコロナで学校がない間、親がどれだけ教育についてリテラシーがあるかで子どもの学習機会の保証は変わっちゃうだろうなって思う。オンラインで子どもの居場所を作っている団体はいくつもあるし、オンラインで子どもの学習支援をしている団体や塾・起業もたくさんある。そういった情報にリーチできる家庭はいいけど、そうじゃない家庭とでは格差が広がるし、それ以前に教育機会すら与えられない可能性もある。学校が最低限の教育機会というセーフティネット機能を失っている(少なくとも今はてんやわんやしている状態で、ちゃんと環境を整備するのに1カ月くらいはかかるでしょ、知らんけど)状態で、過程の果たす役割は大きい。
また、心身のケアも大事になってくる。というかこっちの方が大事。特に小学生とか。遊びに行けないし、友達と会えないし、暇の使い方というか、時間の使い方を多くは知らないから、大変だろうなって。すごくヒトゴトみたいな言い方だけど。
当初の予定は緊急事態宣言一カ月を乗り切ったら収まるというか、一カ月は我慢してくださいって感じだったので、一カ月乗り切るための生活してたけど、5月が近づくにつれて、あれ?これ一カ月じゃ終わらなね?ってなってったよね。まあとっくに気づいてた人もいるけど。それでさ、俺なんかは1年とか2年続いてもいいようなメンタルと言うか、心身作ろうと思って瞑想始めたり、アーシング(地球とつながる)とか、筋トレとか、いろいろ始めたんだ。今この時代だからこそ、アスリート的な(またはアーティスト的な)生き方が重要だって言う人がいたけど、マジでその通りで、頭使おうと思ったらまず体ができていないと無理でしょって話よね。1年くらいコロナが続いても大丈夫なように体と心を鍛えた方がよくねって思う。未来への期待で脳をごまかすのは限界があるよ。今この瞬間を楽しむ工夫したほうが幸せになれると思うな。マインドフルネス的な生き方というかさ。
企業
このコロナのせいでか、おかげか、必要なことと必要ないことが浮き彫りになっているんですよね。あれ、俺の作ってるものってこの時代になくてもいいことなんじゃね?とか、この業務全部テレワークでよくね?とか、そんなのが全部わかっちゃった。だからつぶれてもいい企業とか、つぶした方がいい企業とかもでて来るんじゃないかな。不謹慎な言い方だけど、決してつぶれろって言っているわけではなく、ここで下手にお金を借りて借金してまで続けて、もっと借金が膨らむくらいなら、辞めてしまうのも手ではないか、そう言いたいだけです。
あと、これから働き方はテレワーク推奨になるだろうってのは思っていて、企業もこの際だから進められるだろうし、学生も大学がオンライン化しているので、社会全体としてオンラインreadyの状態だろうなって。
就活生は大変だろうな。今日本の企業は400万社くらいあって、そのなかで新卒採用してるのは2万社くらいなんだって。きっとこのコロナで減ってるよね。実際1カ月くらい前に見たデータだと、3割くらいの会社が新卒採用減らすとのこと。でもそこで、あえて増やすって会社が1割あったんだよね。もともとどの業界も慢性的な人手不足ではあるものの、この時期に増やすって強気でいられる会社や業界はこれからの社会で当分生き残るんだろうな。
地方分権化と田舎の価値の再発見
もともと国は地方分権化したいって言ってたし、緊急事態宣言が出て、各都道府県の各知事に裁量が任されている現状って似た状態だなって思う。
コロナで人口集中の危険性も分かっただろうし、テレワークが当たり前になれば、住む場所も自由になるだろう。
コロナ初期は地方のつながりが貴重だった。親が子どもを別家庭に預けていた話をよく聞いた。今はなんでも「密」なのでしにくい現状であるが。
土の人は教育支援と移住支援定住支援をして待っていたらコロナ後に移住者たくさん来そうだけどな。
環境問題への関心
今はまだそんなに注目されていないが、コロナ期間は地球にすごくいいのである。二酸化炭素排出量が減り、オゾン層が回復しているらしい。今は医療や教育に目が向きがちだが、あと1カ月や2カ月して落ち着いたらこの話題が盛り上がったりしないかと思っている。コロナは地球の防衛本能だなんて言っている人がいたが、今まさにそうなっているわけである。おまけに7月1日からはレジ袋が有料化される。その時期に環境問題への関心が高まったりしないかな、なんて思うわけである。
(おまけ)公務員のベンチャー化
大阪府知事とか北海道知事とか、若手でやり手な政治家がテレビで、記事でよく見るようになった。もともと地方分権化しようとは国も言っていたし、そっちの方が行動が早い。独自にパチンコ屋摘発とか、10万円じゃないけどお金を配布していたり。やり手の知事や地方自治体のボスは割と自由に動ける。そっちの方がよくね?コストも下がるし、行動は早いし、万歳万歳じゃん。
不安定な時代に公務員って就職倍率が上がるんだけど、今年なんてまさにそうだろうなって。でも公務員って、それこそAIとかICTでとって代わられやすいこと多くないかって思う。そもそも生活の保障とか、課題解決よりの、ベンチャーっぽい場所になっていかないかなって。地方分権化が進めば、独自に地方で電気とかライフラインを整えたりできるようになる。そしたら生活コストって今より下がるし、民間+国だったのが、地元企業+地方自治体になって、仕事はそっちに寄っていく気がする。どうせ縦割りなんだからトップダウンで知事の理念に共感した人が集まればいいのにな~って。
これはほとんど願望なので、おまけで書いた。
まとめ
日本どころか世界全体がコロナの影響を受け、国民が自分事化できる機会である。必要なことと不必要なことが明確になっているので、世論が政治に反映されやすい時期だと感じる。これはすごくいいことだよね。コロナ後にお金かけるべきところとそうでないところとかはっきりしてくるし、国民もそれをだいぶ理解できるだろうな。
このコロナと言う転機を逃すすべはないだろう。日本国民全体の意識も変わるし、今せっかく10年くらい時間をかけて変わるものを今変えることができるのだ。コロナ後に元に戻ってしまうのはもったいない。オフラインの必要性ももちろんわかっていて、その気持ちは醸成させつつ、オフライン優位なものはオフラインですればいい。私も早く外に出たいし、人に会いたい。
最後に
教育現場も知らないし、社会に出て働いたこともない、たった20年しか生きたことがない若造が何を言っているんだと。そう言われることもあるだろうが、じゃあ、お前らは夢を語っているのかと。大人が夢を語らなくなった今、夢を語れるのは若者しかいないだろう。そもそも教育現場ってのは子どもの未来をつくる場所だろ、教員が未来を語らなくてどうするの?
あくまで私が学び・見聞きしたことから考えたことや、こうなればいいなって理想を書いたに過ぎない。
ほら、教育の未来とか、アフターコロナについて語りたくなったでしょ?(笑)オンライン飲み会とか、私が今回書いたことについて(もちろんそれ以外でも)想うことある人お話しましょー!お待ちしてまーす!
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