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将棋 今日の一手シリーズ #1

目次
1.はじめに
2.今日の局面
3.解説

1.はじめに

わたしは「将棋ウォーズ」や「将棋クエスト」というアプリをつかってネット将棋を指すのが趣味です。だから、「今日の一手シリーズ」と題しまして、わたしが実際に指した将棋からおもしろい局面をとりだしてそのときの最善手を読者のみなさんに考えていただけたらと思います。なお、ここでいう最善手は水匠3という将棋ソフトによる解析を行った結果をもとにしております。

2.今日の局面

それでは、次の局面において先手の最善手を考えてみてください。手前が先手、奥が後手になっています。

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3.解説

いかがだったでしょうか。では、答え合わせをしていきましょう!最善手は、、、

▲5三銀

でした!この手にどんな意図がこめられえいるのか解説していきます。

まず、ぱっと見▲4四角として後手の金をとりたいところです。しかし、角がいなくなることで△3六飛として7六の飛車によって3六の飛車がとられてしまいます。ですから、この手は指せません。

そこで▲5三銀が最善手になっています。△5三角として4二にいる角で5三の銀をとっても▲同桂成となり角銀交換で駒損となります。それならばと△4五金として4五の桂馬をとると、その後▲4二銀成、△同玉となれば角と銀桂の二枚換えとなり、先手勝勢は覆らないもののマシになります。しかし、△4五金にたいしては▲2二角成という手が好手になります。実はこの手が▲5二銀までの詰めろになっているため△3六飛とすることができず、詰めろを回避するために受ける必要があります。よって先手はその後▲7六飛ととることができ、形勢差がさらに拡大し依然先手勝勢です。

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▲5三銀の意図がお分かりいただけたでしょうか。少しでもこの記事がおもしろいなと思っていただけたら幸いです。次回もお楽しみに!

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