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(24) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 通勤時間を利用した読書の記録です。小説にハマった。note(というかcakesなのか?)の炎上案件をまた観測しまして、正直その炎上とわたしがここでこれを書いていることは関係ねーわと思いつつも、やはり「健全な消費者」としての心は揺らぐので、人道的な観点を大切にしてほしい(cakesへの要望をいきなり言う人)。あいかわらず休日に予定が入りまくっているので今回もたくさん書く。

131. 仮面の告白

 積読していたやつ。面白すぎて笑った。実は三島由紀夫は『金閣寺』くらいしか読んだことがない(本を読むのを趣味にしているくせに自己啓発本もビジネス本も小説もほとんど読まないタイプの人間な)んだけど、流石に読ませる文章ですごい。あとずっと同性愛者が抱える同性愛へのヘイトの話をどこかで読んでみたいと思っていたんだけど、見事に描ききられていてギャフンと言った。わたしが浅学でした。

132. 城の崎にて・小僧の神様

 中学生の時に読んだんだけど、内容をあまりにも覚えていなくて再読。男が女と不倫するんだけど妻も捨て置けない、だけど不倫相手のこともチュキ💕みたいな内容の短編ばかりで、そりゃ覚えているわけないわと思った。でもやはり読ませるという意味では面白かった。文豪の本って読みやすいものがたくさんあってすごいね(何のことも言っていないコメント)。

133-134. チグリスとユーフラテス(上)(下)

 これもまた中学時代に読んだ本。はじめに読んだのは、あまり本を読まない父が唯一好きな本と言っていて、気になって読んだのがきっかけだった。久しぶりに読み返したいと思って購入。こちらは大体の内容を覚えていたのだけど、驚くべきことにラストの展開を忘れていた。
 内容を一言で表すなら近未来妊娠SF。家父長制の理解などは思ったよりも古かった(何より、妊娠の性として女が描かれているので、そう感じやすいのかもしれない)が、それでもやっぱり面白かった! わたしは本当に昔からこういう話が好きなんだなと思った。キャラクターのアクがそれぞれ強いので登場人物に共感しないと本が読めないタイプの人は脱落するかもしれないが、面白かったなあ。単なる生命讃歌でないところもまたいい。わたしはなんかずっとSFが嫌い(苦手?)だと思い込んでいたんだけど、火の鳥といいこれといい円城塔といい、SF好きじゃん?!と思った。それはこの6冊後にも思うことである。

135. 「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉

 図書館で借りた。Q&A形式で、主にひきこもりの若者を抱える親の疑問に斎藤環氏が答えていくという本。家庭内暴力、自殺のほのめかしなど、具体的なケースが出てきて面白かったが、上京した子どもが訪問に応じないという悩みに対して、「アプローチを続けましょう」という旨の回答があって、わたしがもしそれを親にされたら死にたくなると思ったら続きが読めなくなった。

136. 「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉

 というわけで、実践編と併せて読んだ。引きこもり問題って親だけで精神科に通院したりするんだね。そりゃ本人が来られない(来ない?)んだからそうか。読んでいる途中で、大学1年で行くのをやめて退学するだの休学するだの言っていた弟の行方が気になり始めてしまった。そのころ実家にいたわたしはこのままだと親をマジで殺害してしまうと思っていて、でも殺すのは嫌だったので仕事に精を出し始めて引っ越したという経緯があるため、全然どうなったか分からないが、あいつあの時ほぼ引きこもりだったなあ。元気にしているだろうか。別に引きこもりになってもいいと思うけど。しかし治療するか放置するか全部を受け入れるか選べって先生は言うけど、どれも茨の道じゃんね。

137. ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―

 サンプルにHSS型HSPのテストがあって、やってみたら「それです」と出てびっくりしたと同時に「ああ、そうか」と理解できるものがあって、感謝の意味で買った。HSS型HSPの分類などに関しては科学的根拠という意味で異議も出ているのでそのまんま飲み込むわけにはいかないが、自己理解という意味で使いやすいレッテルだ。ちなみにHSS型HSPについて仔細に述べられた本はこれが初らしい。セクシャリティについても書かれていたのがおもしろかった。HSPは感じやすいって書いてあった。あと、なぜか途中でスピリチュアルな話になるところもウケた。

138. 闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか

 図書館で借りた。文字が大きくて読みやすそうだったから(なんだそれ?)。最後の方にスタンフォード監獄実験の話が出てたんだけど、そのあと気になっちゃってネットで調べたのがまずかった。いろんな刑務所で人をいたぶる人間の話をたくさん読んでしまった……。 そういうのこそ本で読むべきだ。Wikipediaを読み物にするのは暇つぶしとしては楽しいが、強い言葉に「持っていかれる」からな。

139. トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」

 積読本の解消。最初のほうに新書にハマって大量買いしていたのだ。ちなみにわたしは中公新書が大好きだ。
 トウガラシを主軸にし、いろんな地域のトウガラシの付き合い方を紹介する本。辛さを比べる単位の調べ方(その物質をアルコールに溶かし、辛みが感じなくなるところまで甘さをを加えた数値を辛さの単位にしているらしい)とかはじめて知った。youtuberが「○○倍の辛さ!!」とか言ってたやつはそういう意味だったんだー(youtuberとか言いつつ、わたしはほぼヒカキンさんしか観てません!)。面白かったー。こういう本大好き。

140. 涼宮ハルヒの憂鬱

 Prime readingより。直観楽しみですね! ということで中学生の時に読んだ涼宮ハルヒの憂鬱を。(間違いなくいま人生で一番本を読んでいるが、その次に読んだのは大学時代、中学時代だった)
 本当に面白いんだよね〜〜〜! 流石にここまで大人になると主人公の一人オタク語りがキッツいな〜と思わなくもないが、読んでいるうちにすぐ慣れる(長門有希が物語のキーを語り始めるあたりでそれどころじゃなくなるんだよね)。あと女性に対する扱いはまじでひどい、なんでお前にポニーテールを褒められたからってポニーテールをしなきゃならないんや? それ以外も思わず目を覆いたくなるような女性の扱いが多々あるが、最中はそれをも感じないくらい夢中で貪り読んでしまった。そこを一旦切り離してのめり込むこともできてしまう己の差別性よ。

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