(8)通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした
PMSがひどくてずっと寝ていた週。初めて通勤電車の終点で知らない女性に起こされた。友人に「わたし電車の中であんまり寝ないんだよね〜」とドヤ顔で言ったのが恥ずかしい。時々DMやリプライなどで感想を頂けるのがとても嬉しくて励みになっています。いつもありがとうございます。
36. 隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言
大学時代に研究室でゼミ生が昼飯を食べながら読んでいた本。「被害者の言っていることはだんだん変容してきてしまう」というのがいくつものエピソードにたくさん書かれていたのが印象的。性暴力被害とかもそうだけど、あまりに大きな衝撃を食らうと、その時の記憶がおかしくなったり、人に伝えるときに嘘を交えてしまったりすることってあるよね。「よね」とか言って、このエピソードに関してわたしが共感していい(許可)ことなんかあるのかなと思うが。
37. 女ぎらい
学者・上野千鶴子の本って結構好きなんですよね。というか、『生き延びるための思想』が好きなんです。でもあれだな、わたしジェンダー論にそこまで興味ね〜わ!!(お前いつもそれだな) 男女同権とか女性蔑視ファックという言論のただしさに関して疑う余地がないと思っているという意味でわたしはフェミニストだが、ヘテロの男女関係に興味がない(お前いつもそこだな)。でも読むものがなくてなんとなく手に取っちゃったんだよな……。いや普通に面白かったですけど……。眠くてちゃんと読めてないかもしれないけど……。 そういえば、上野先生って言論だけ見るとめちゃくちゃ手厳しいし喧嘩番長みたいなイメージあるんだけど、かなりやわらかい話し方をするんだよね。そこも好き。(ただし話している内容は書いていることそのままで、そこのギャップもかなり好きなのだが)
38. 評伝 石牟礼道子 渚に立つひと
これは、石牟礼道子を好きになってしまう本。死にたいと思いながら生きて、いろんなものの境に立っている人。
どこへなりともわたしをお連れになって下さい。オレンヂにくずれているあの月の中へでもいい
わたしもこんな歌をうたわれたい。
39. 鬱屈精神科医、占いにすがる
これはね、うじうじしているおじさんが占いをちょっとバカにしつつ、占いにすがる話。イライラしているときに読むとマジでイライラするからやめたほうがいいけど、いろんなものを笑い飛ばせるタイミングで読んだらすごく気軽に寄り添ってくれる本だと思う。
40. 回避性愛着障害〜絆が稀薄な人たち
『愛着障害』の続き。毎度思うが、これ母になる人が読んだらノイローゼになるんじゃなかろうか。多少フォローはあるが、父の存在がマジで薄い。親は二人でなるものなのになぁ〜(わたしの見識が社会学に寄り過ぎていることは認めます)。あと愛着を正しく形成できる人って今の日本ではマジョリティかもしれないけど、戦争とか紛争とかある地域や時代だとめっちゃ難しいと思うんだよね。つまり歴史的に愛着障害だらけだったんじゃないかなーって素人としては思うの。だからこういうのを読んで「正解にならなきゃ……!」って努力しようとするのって結構無駄かもしんねーなとか思ったりもした。
41. ルポ 餓死現場で生きる
明治大学の地理学教室の新入生だったかな?のオススメ本にあって読んだ。筆者の考えがガンガン出てくるからそう思っちゃうんだけど、よく大学にいるよね〜、こういう国際協力論あたりにいるミソジニスト!!(笑) 売春婦になる子どもたちについて、「近所の男性などに求められて無料でしていたことを、違う地域に行けばお金を出してもらえる。それならやらない手はない」みたいな風に書いてあったりとかさ。もう勘弁してよ(笑)まぁでもストリートチルドレンの話とか、あんまりよく知らなかったので勉強になった。
この前、人との繋がりが豊かな友人と話をしていたら、「交友関係の維持にはまめに連絡を取るのが一番」ということを教えてもらった。本当にその通りだと思う。LINEの通知全部切ってるんだよーとか言い訳しないで、その辺頑張ろうね、自分……。(幼い頃、近所の子たちが「遊びましょー」と家の前までくると「やだよー」と家の中から断っていた という自分のエピソードを思い出すのであった。三つ子の魂百までとはよく言ったものである。)
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