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アフリカ人夫と離婚までの道のり#9



2023年7月の状況と心情

2023年7月、我が家には車が一台しかなく、旦那は現場まで作業員さんとの待ち合わせ場所までバイクで通っていましたが、私は相変わらず旦那の仕事に不安を抱えていました。特に、怪我が一番の心配でした。

夏が来ると、旦那が得意とする草刈りの業務を請け負うため、まず草刈り機一式を購入しました。さらに、これから長期的に必要になるだろうと考えて、ほぼ新車の軽トラックをローンで購入しました。私たちの生活において、草刈りやお米作りは大事な仕事の一部だったので、これで準備万端だと思っていました。


軽トラの購入と仕事の始まり

旦那が普段乗る車がボロボロだと嫌がるだろうと思い、ローンで購入した軽トラはピカピカのスーパーキャリーにしました。4WDでデフロックもついており、草刈り業務をするためには最適な車両でした。これで、旦那はいつでも草刈り業務を始められる準備が整いました。

そして、タイミングはすぐに訪れました。私が勤務するグループホームの上司が、会社所有の広い場所の草刈りを頼んできたのです。私はすぐに、旦那が自営業で草刈りを請け負っていることを伝え、結果的に1日2万円、10日間ほどの仕事を受けることが決まりました。

旦那の音楽活動も順調に進み、他の県に行ったり、地元でワークショップをしたりしていました。これまでの努力が実り、私は嬉しく思っていました。


旦那の就職と新たなステップ

さらに、私の勤め先の役員と社長が、旦那の真面目な仕事ぶりを見て、うちで就職しないかと誘ってきました。旦那は介護業務ではなく、施設周りの草刈りや庭木の手入れなどを担当することになり、「営繕」という職務内容で契約書にサインしました。旦那は、自分の音楽の仕事はあくまで別のものだとしっかり主張していました。

また、私も同じ年の5月に個人事業を開始しました。事業内容は、やはり楽器を使った業務の展開でした。役員の一人は「会社からも応援しますね」と言ってくれていましたが、後にその役員の本性を知ることになります。これが、後々私が人を信じることが難しくなる要因の一つです。


安定した仕事とお米作り

8月から旦那は私と同じ会社に就職し、安定した仕事を得ることができました。私も心から嬉しく思い、無事お米の収穫も終わり、仕事も順調に進みました。感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして、旦那は12月にアフリカに里帰りすることが決まっていました。


お米作りをめぐる考え方の違い

しかし、旦那は私が大切にしていたお米作りについて、「次からはもう作らない」とM氏に伝えたと言ってきました。私はお米を作りたかったので、M氏に自分で話しに行きましたが、結果として断られ、他の人が引き継ぐことになりました。旦那はお米作りがどうでも良いのだろうと思いたくはありませんでしたが、心の中で寂しさが積み重なっていきました。結局、旦那は私の気持ちを最優先にしていなかったのではないかと思ってしまったのです。


旦那の行動と私の心情

その後、旦那はあの知人夫婦にお米を送ると言い出しました。私はプライベートでの関わりを持ちたくなかったので、拒否し抵抗しましたが、旦那は一度決めたことを絶対に曲げない人であることを私はよく知っていました。結局、旦那は荷造りをし、宅急便の集配所まで私を連れて行き、私に発送伝票を記入させるように促しました。私は再び諦め、何も言わずにその場を過ごすことになりました。自分を大切にできないような気がして、無力感に包まれました。









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