2019年振り返り
2020年に突入。
この年末年始は仕事のことは考えないでリフレッシュしようと決め、精神的にのんびり過ごしました。
先に何かプレッシャーのある仕事が決まっていると、どうしても気になってしまい、のんびりしていることに対しての罪悪感みたいなもので完全にくつろげないんですが、幸いなことに(いや、個人事業主としてはヤヴァイ状況とも言えますが…)完全に心配事なくのんびりできました。こんな開放感のある年末年始は何年ぶりでしょうか。
2019年は、これまでの米粉ブーム、グルテンフリーブームもいったん終わりかな、と肌で感じた年でした。
教室を始めた年は、まだグルテンフリーブームの直前で、正直、ここまで仕事が続くと思っていませんでしたので、ここまで続いただけでもある意味奇跡なのですが。
ここ数年、ありがたいことに出版の仕事が続き、本来の教室の運営のほうがおろそかになっていたこともあり、2019年は原点に返って教室をがんばろう!!と決めてスタートしました。
実は、2018年は、実家の父の闘病&他界ということも重なりまして、教室も休業状態のような期間もあり、よけいにそう思ったのもあります。
おかげさまで、2019年は集中して、教室用のレシピ作りに取り組めました。
ベーグル、リュスティック、比容積4の極ふわ食パン、スイートブール…。
とにかく、グルテンフリーのパンとしてはチャレンジングなレシピに没頭しました。
小麦も卵も乳製品も使わない、みっちりねっちりじゃない、軽さのあるパン。
『人のまねではない、オリジナルのレシピ』
に徹底的に取り組みました。
振り返ると、ようがんばったじゃないか、じぶん!!!
ありがたいことに出版のお声がけも頂いたのですが、2019は充電させていただきたいということで、今に至ります。お声がけくださった方々には心から感謝しております。いつも本当にありがとうございます。
本の仕事は、自分にとってはものすごくパワーがいります。
一般的な家庭料理のレシピとは違い、小麦卵乳製品なしでパンやお菓子を作るというのは、グラム単位での微妙な差で劇的にまずくなったり、パンの場合はそもそも「パンじゃない物体」レベルになったりします。
試作の作業量は太平洋レベル。
それに加え、本にするレシピというのは、「スーパーで手に入る材料で」「できるだけ簡単に」が求められます。そこから外れるとアマゾンレビューでたたかれるという。普通の精神の持ち主なら、レビューとはいえ酷評されると、頑張った分、相当しんどいです。
世間から求められる「初心者でも簡単に作れる」ものを、本にするほどのレシピ数考える。私の場合は、相当の覚悟がないと、なかなか取り組めない現状です。
反面、「スーパーで手に入らない材料で」「めんどくさいやり方」で作るレシピに、2019年は取り組んだ年でした。
世間の動向から外れたほうに突っ走ってしまいましたが、結果的にはたくさんの方に教室に来て頂くことができました。ありがたいです。
ブームの落ち着いた今だからこそ、こういったマニアックな教室でも成り立っているのかもしれませんね。
2020もこれでいいのかどうか、結果は来年の今頃、また振り返ってみたいと思います。
教室外の仕事は、講演の依頼が多い年でした。
しゃべりだけで時間を持たせるという、受けた時は不安になる案件が続きましたが、実際終わってみると、どれも時間が足りないぐらいで。
どの講演もテーマが違いましたが、どれもやはり、自分の知識量、経験値が求められるもので、今後ももっともっと勉強していかねばと強く思う次第です。
そういえば出張レッスンの需要はぐっと減りました。ブームの終焉の影響もあるかもしれませんが、教えられるレベルの人が全国に増えた、という要因も大きいような気がします。嬉しいことですよね。
さて、2020はじまりました。
まずは次のレッスンのレシピ作りから。
今年も地道に、目の前のことに心を込めて取り組んでいこうと思います。
(画像は2019年の年賀状用息子の折り紙作品「猪神」)