#連載もの
月曜日の腐った牛乳 その壱 【短編小説】
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僕の机の上にストローの刺さった牛乳パックが置かれていた。
月曜日の朝、教室の後ろの引き戸を開けると真っ先にそれが目に飛び込んできた。まだ静かな教室で、ストローの刺さった牛乳パックは異様な存在感だった。
四角いビルから煙突が飛び出ているようなそれから目を離すことができないまま、自分の席にたどり着くと、恐る恐る親指と人差し指で触れた。
それは生ぬるく、持ち上げ軽く振るうと、牛乳はほ
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僕の机の上にストローの刺さった牛乳パックが置かれていた。
月曜日の朝、教室の後ろの引き戸を開けると真っ先にそれが目に飛び込んできた。まだ静かな教室で、ストローの刺さった牛乳パックは異様な存在感だった。
四角いビルから煙突が飛び出ているようなそれから目を離すことができないまま、自分の席にたどり着くと、恐る恐る親指と人差し指で触れた。
それは生ぬるく、持ち上げ軽く振るうと、牛乳はほ