マガジンのカバー画像

あきちの学校ノートブック

7
京都にある子どものまなびとあそびの場「あきちの学校」をめぐる随想ノート
運営しているクリエイター

記事一覧

学校は子どもを鍛える場所か

暴力でないと伝わらない  ある日、娘が家に帰ってきて、手が痛いと泣きはじめた。箸も鉛筆も…

矢萩多聞
2か月前
56

「みんなおなじ」から逃れたさきに

前歯と救命講習  冬のある日の午後、フリースクールの運営者から電話がかかってきた。  娘…

矢萩多聞
3か月前
51

フリースクールって、なにが「フリー」なの?

 「もう学校には行かない」宣言をして、晴れて(?)不登校となった娘は、小学三年生二学期か…

矢萩多聞
4か月前
36

些細なことだけど、ちいさくない

 このnote連載も4回目。毎回いろいろな方から声が届いて、ものすごくありがたい。いただいた…

矢萩多聞
4か月前
99

"学び"はだれのもの?

宿題って、ほんとうに必要ですか  ぼくが小学生のころ、「宿題」と名のつくものは6年間を通…

矢萩多聞
4か月前
64

「学校に行かない日」がやってきた

学校って、そういうところ? 「学校にいきたくない」  ある朝、娘がそういった。小学一年生…

矢萩多聞
5か月前
95

ノートブックはじめます

 2022年春から、毎週わが家の居間を開放して、子どものための学びと遊びの場「あきちの学校」をひらいている。  「ひらいている」といっても、ぼくは主催者ではなく、お手伝いをしているだけ。活動の中心にいるのは不登校の子、学校に行きづらさを感じている子どもたちだ。  朝10時、手製の看板を玄関先にだすと、ポツポツ子どもたちがやってくる。  午前中は、ことばや表現と遊ぶ「つづりかた」、数やしくみのふしぎを探求する「そらばん」のどちらかに取り組む。一見すると勉強っぽいが、ふつうの国