マガジンのカバー画像

世界史まとめ

53
ムンディ先生の世界史授業メモをまとめてます
運営しているクリエイター

#中国

上洞人 – 東アジア最古の現生人類、その謎と魅力

上洞人 – 東アジア最古の現生人類、その謎と魅力

中国・周口店で発見された人類の祖先中国の北京市郊外、周口店の竜骨山。この地に、人類の進化の謎を解き明かす鍵となる貴重な化石が眠っていました。それが、上洞人(じょうどうじん)です。

1933年、中国の若き人類学者、裴文中によって発見された上洞人は、現生人類(ホモ・サピエンス)に分類され、ヨーロッパのクロマニョン人や日本の港川人と同時期、つまり後期旧石器時代に生きていたと考えられています。東アジアで

もっとみる
馬鹿洞人:人類進化の謎を解き明かす鍵か?14,000年前の未知の人類

馬鹿洞人:人類進化の謎を解き明かす鍵か?14,000年前の未知の人類

中国の洞窟で発見された馬鹿洞人(ばろくどうじん)は、私たちの常識を覆す存在として、人類学界を揺るがしています。約14,500年から11,500年前という比較的新しい時代に生息していたにも関わらず、現生人類とは大きく異なる特徴を持っていたのです。

発見と特徴馬鹿洞人の化石は、中国の雲南省と広西チワン族自治区にある洞窟から発見されました。放射性炭素年代測定の結果、彼らはネアンデルタール人など、他の古

もっとみる