消えたオリオン座
私が夜空を見上げるとき、そこにはいつもオリオン座がいるような気がする。
とはいえ今夜は雨がずっと降っているので、星座は見えない。
この#熟成下書き を書いたころは、まだ夏だった。
夏はアウトドアで星空を見ることも多いのに、記憶に残るのはいつも冬の星座の代名詞。
いつか天体望遠鏡で、天の川が翔ける夏の夜空を見たいなあ。
#仕事について ①
新卒で3年勤めた会社から転職して、慣れない業界で仕事に追われる日々を過ごすこと、1年半。
最近、自分を守るために身につけざるを得なかったあるスキルを手放したいと思うようになった。
ルーティンを作るスキル。
私は営業なので、複数のクライアント・たくさんの案件・社内のいろいろな部署などを、調整して調整して目標を目指しながら過ごしている。
(関係無いけど、営業とは、を一言で表すなら、調整力がものを言う仕事だと思う。「調整できる」っていう単なるcanの意味ではなく、「調整する意志がある」のwillの意味が大きいような。)
業務の都合上覚えることが各フェーズでとても多く、転職してしばらくは研修続きだったからいいものの、クライアントを預かってからは業務量が多すぎてキャパシティを超える日が続いた。今でもたまに。
自分にさらなる負荷をかけないよう、無意識下でも思考がはたらくのかもしれない。他の人も同じだと思うけど、複数回繰り返している動作=タスクは徐々に効率化されて、かけられる時間も減っていく。
そうなると時折、そのタスクに意味はなく ただ自分が決められた動作を繰り返すロボットにでもなったような気持ちになることがある。
営業ってけっこうクリエイティブな仕事だと思ったんだけどな。と思って気分が晴れない日が続く。はかどらないから余計にタスクがたまっていき、ずいぶん前に消化できなかったタスクなんかは「とりあえず」で脇におかれたまま、野ざらし状態になっていく。
(本当はそういうタスクこそ、先に片付けなきゃいけないのに。)
そういう「よくないループ」が続いていたけど、たぶん、目をつけるところを間違えていたんだろうなと思った。
私が大切にしなければいけないのは、何を効率化するかではなく何のために効率化するかなんだろう。
その矢印の先は「効率化できなかったタスクの山」かもしれないし、「今じぶんの領域にはない新しい仕事や出会い」なのかもしれない。
一度身についた癖は、存在に気づいていてもはがせない。
何事も効率化し、いわゆる「ビジネスライク」にタスクを「処理」することに慣れてしまい、何もかもに対してそういうアティチュードを取ってしまっている気がする。相手は人間だし、情報産業とはいえ結局その発信源は人間という有機体なのに。
しかもルーティン化されたタスクというのは、そもそも意味があるから行われているのであって、その意味を理解されることがなければもはや暇つぶしでしかない。
結局のところ、なんとかできそうな問題ならば、私の時間と頭はなるべく、それを解決する方法を考えるのに使いたいと思う。そのために必要であればルーティンは使うけれども、仕事の本質はそこ以外にあるのだと思う。