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読むことについて話すこと
日常の中に潜む驚きを、探す努力を怠らないこと。
先日のBOOKTALKイベントでの再発見について。
断続的に一人細々と読書をしてきたけれど、人と本や読書の話をしたことはなかったな、と思い。最所さんの読書のセンスはマガジンを購読していたときからとても信頼していたこともあり、寒空の青山ブックセンターへ。
深津さん以外のゲストは存じていなかったけど、結果として3回とも聞けてよかった。
偶然にも3人目の渡邉さんが紹介していた『プルーストとイカ』は、前日に自分が読み終えたばかりの本だったのですごく驚いたし、こういうセレディピティを求めて本を手に取ることも、あるよなあと思った。
本を読むことでこういった「弱いつながり」が生まれる瞬間には何度も出会ったけど、やっぱり毎回なんだか嬉しいし、最所さんが言うように心の中で何かがスパークするような感じがする。
本との出会いについては、わたしは誰かが言っていた「本屋の棚の前では、自分に今いちばん必要な本は必ず目に飛び込んでくるようになっている」という話が好きだ。
自分に足りないものは、明確にそれと意識しなくても勝手に自分の領域に入ってくる。
新しい本との出会い方については三者三様…というより一人の中でも毎回違うんだろうなと思うけど、引用文献をたどってとか、奥さんが寄稿していた特装本にたまたま載ってたとか、いろいろで面白かった。
渡邉さんも「弱いつながり」のことに触れていたけれど、本との断片的な細いつながりが、新しい本だけでなく人との出会いも呼んでくるんだと思う。
それから、読書は一人でしても楽しいけど、誰かと一緒にすることで一人の時の数倍密度の詰まった時間を過ごせることがわかって、それもよかった。
おいしいコーヒーとチーズケーキとか音源とか用意して、いつか読書会、やりたいな。
個人的には、『プルーストとイカ』を筆頭に【文字や文書と人との関わり】に関する文章が今とてもおもしろいので、「文化の中の読書」をテーマにやってみたいと思う。
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