承認欲求や自己顕示欲は害となる
人から褒められたいとか、認められたいという承認欲求は誰にでもあると思う。
ただ、これが強すぎると自分にとっても、周りの人にとっても害となる。
『嫌われる勇気』で注目を集めたアドラーは承認欲求を否定しているが、僕は承認欲求があるからモチベーションを高めることが出来るという側面もあるため、完全に否定する必要はないと思っている。
この他者からの承認を求める人の特徴として、「自分が、自分が」となりやすく、個人プレーに走りチームプレーが出来ないことだ。
残念ながらそういう人は、他者から高く評価されることはなく、出世もしない。そして、不満を抱えることになる。
僕は、人から褒められたいとか、凄いと思われたいという欲求が年齢を重ねるごとに小さくなった。
むしろ、自分が納得出来る仕事がしたいという思いがある。これは、自分さえ納得していれば、質はどうでも良いという話ではなく、自分の仕事が誰かの役に立てていれば良いという考えだ。
他者からの承認欲求は自分だけでなく、組織をも崩壊させてしまうリスクがある。一方で自分で自分を承認するというのは、精神安定的に良いことで、周りにも良い影響を与えると思っている。
ここで、注意が必要なのは、メタ認知や客観性を持つことだ。独りよがりに自分を自分で承認しているだけでは、ただのナルシストになってしまう。
むしろ、自己否定から新しいものは生まれる。
自己否定・メタ認知・客観性のマインドを持った上で、自分が納得できる仕事を相手の立場に立ってすることができるかどうかが重要なのだ。