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『男らしさ』という虚構

『規範』とは
 判断や行動の基準となる模範

*法規範や社会規範
*道徳や倫理
*集団におけるルール・・etc

男らしさの規範意識

中年男性の生きづらさの根底に
「男らしさの規範意識」
 起因してると・・・

近大の奥田教授が年末の日経に
 興味深い寄稿をしていたので
 一部引用の上 展開してみたい

前提として
・日本男性の幸福度は女性よりも低い
・生きづらさは社会構造を問う課題なのに
 政策議論の俎上にすら載らない
 ・・・と始まる

それはなぜなのか・・・

《旧来の「男らしさ」のジェンダー》
 □  出世競争に勝ち
  社会的評価を得なければならない
 □  一家の大黒柱として
  妻子の経済的・精神的支柱であるべきだ
 □  弱音をはいてはいけない・・・など

《一方昨今の世情》
 □  社会・経済構造の変化により
  管理職ポストに就けず給料は伸び悩み
 □  女性に活躍の場を奪われたと感じる
  ・・・など

旧来の「男らしさ」を具現化できず
苦しみつつも尚
「情けない」「メンツが立たない」
「恥だ」「プライドに懸けて」
 と語る(思っている)男性諸氏が多いとか

さらに
女性側からの要望》も拍車を・・・
 □  ワークライフバランスと
  表面的には育児関与を求めつつ
 □  本音では出世し一家の稼ぎ手として
  公私領域で権威を保持することを望む

いやいや
 今を生きる若い世代(家族)も
 中年男性以上に
 ある意味厳しい新たな「規範」と評価・・
 (頑張れ・・倅世代!!)

ハラスメントの要因

生きづらさを抱えた中年男性が
 引き起こすもう一つの問題が
 部下や同僚へのハラスメント行為

しかも
 その多くは無自覚によって
 引き起こされているという現状

そこにあるのは
 自身の価値観や行動規範に基づいた
 無意識の思い込み(謎の「男らしさ」)が
 根深く潜んでいるという構図
 (妙に腑に落ちる)

 □  部下のためを思った助言
 □  過去に自分が上司から受けた
  指導を引き継いだだけ・・・など

なんと
 事実認定され懲戒処分を受けた後でも
 ハラスメント行為を自認できない
 レベルの人もかなり多いらしい

虚構に縛られ

コンプライアンスやハラスメント
もう少し広げて・・・働き方改革全般

これらの時流にマッチしていない
 男性諸氏のそもそもの要因は
「男らしさ」なる虚構に
 ただ縛られていただけなのかもしれない

ある時期を支えてきた「男社会」
 それは日本の歴史において
 間違いなく必要不可欠でもあった

下記の記事にも以前書いたが・・・
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

それは排他的な組織でしか通用しない
「男らしさ規範」・・・という虚像

「らしさ」って何だろう?

「規範」「価値観」「常識」・・・
 これらは
 言語化は出来るモノの
 数値化は決して出来ない

 そしてそれは
 流れや景色が変わると
 全く意味をなさない
 “危うい” ものだということだ

多様性やジェンダー平等が
 マジョリティとなっていく今
 時代や個が抱く(抱いていた)
「らしさ」「規範」なるモノは
 一旦ないものとして
 対峙することが大前提と理解

とはいえ
“無くしていいもの” でもない

表層のトレンドや
他人と比較することではない
 もっと深いところで
 各自が抱く『自分らしさ』を・・・

今こそ
 シンプルに明言化しておくことは
 無駄ではないし
 必須アイテムなのでしょうね

「あなたらしさ」って何ですか?

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