歴史を感じながらスローライフが楽しめるまち【富山県小矢部(おやべ)市】
地方への移住を検討するにあたって、移住先の選定は一番大切ですよね。
「富山県」と一口に言っても、市町村によってその特色は様々。そこで15回にわたり、富山県内の市町村をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは富山県小矢部(おやべ)市。人口約30,000人のこの市は、富山県と石川県の県境にあります。ホテルニューオータニの創業者である大谷米太郎氏を輩出した小矢部市は、どんなところなんでしょう。
今回は小矢部市の魅力に迫っていきます。
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◎「倶利伽羅峠の戦い」の町
小矢部の歴史を紐解くと、最も有名な出来事は「倶利伽羅峠の戦い」ではないでしょうか。
木曽義仲が倶利伽羅で平家の総大将平維盛と対戦した戦いのこと。牛の角にたいまつをつけて戦い、10万もいた平家の軍勢に勝利をおさめました。
この場所は現在、富山県指定の公園として整備されています。春になると約6,000本もの八重桜が咲き、秋には紅葉も楽しめるスポットとしても知られています。近くには日本三大不動のひとつである倶利迦羅不動寺があるため、参詣する方が多くいらっしゃいます。
歴史好きな方に足を運んでいただきたい場所です。
◎日本に誇る小矢部ブランド
小矢部でしか作れない、小矢部の魅力がいっぱい詰まった特産品は「小矢部ブランド」に認定されています。いくつかご紹介しましょう。
「小矢部の米(my)たまご」:小矢部市は卵の名産地。小矢部産の卵の中でも、富山県推奨品種米てんたかくを食べて育った鶏たちが産んだ卵は黄身が甘く仕上がります。養鶏場ででた鶏のフンはお米を育てるための飼料として使われるなど、小矢部市内で循環型農業が推進されています。
「おやべ火ね鶏」:卵を産み終わった親鶏にハーブエキスなどが配合された飼料を与えて育てました。”コリコリ”っとした食感が特徴。
「稲葉メルヘン牛」:稲葉山牧場で生産されている黒毛和牛です。全国的にも珍しい市営の牧場。急な斜面で放し飼いにされているので、足腰の強い牛に育ちます。歩留等級A、B、肉質等級3等級以上のものだけがメルヘン牛として認定されています。
市内の農家が協力し合い、小矢部ブランドの確立に努めておられます。また、これら小矢部ブランドは市内の飲食店で積極的に活用されており、まさに「地産地消」の鏡とも言えるまちぐるみの取り組みとなっています。
就農や飲食店開業を目指している方は、ぜひ小矢部ブランドをチェックしてみてください。
◎自然を心ゆくまで楽しみたいなら
宮島峡 ©(公社)とやま観光推進機構
せっかく地方移住するなら、自然を存分に感じられるところがいい!と考えている方も多いのでは?
小矢部市内で自然を堪能し、リフレッシュできるスポットをご紹介しましょう。
市の北部にある「稲葉山」からの眺めは最高。平野に広がる散居村(屋敷林に囲まれた民家が点在する地域)が一望できるほか、晴れた日には富山県の逆サイドにある立山連峰までが見渡せます。牧場やふれあい広場も整備されているので、家族連れで訪れる方も多いところです。小矢部ブランドでご紹介した「稲葉メルヘン牛」のランチが楽しめるカフェレストランが併設されているので、ゆったりと一日中過ごすことができますよ。
渓流を眺めたいなら「宮島峡」がオススメ。そこには、滝の音と木々の音しかありません。子撫川河川中に位置する宮島峡は、別所滝・観音滝・一ノ滝・二ノ滝からなります。”小さなナイアガラ”と呼ばれるのは、川幅いっぱいに広がった滝から水が流れ落ちているから。近くには「宮島温泉滝乃荘」もあるので、ゆっくりと温泉に浸かってから帰るものいいですね。
◎グランドホッケーをするなら
実は小矢部市、グランドホッケーのまちとして有名なのです。グランドホッケーとは、11人ずつのプレイヤーがハンドボールと同じくらいのゴールに、スティックを使ってシュートするスポーツ。まだまだ日本では競技人口が少ないですが、小矢部市にある石動(いするぎ)高校には男女ともにホッケー部があります。
昭和33年の富山国体の際に、ホッケーの会場として名乗りをあげたことがきっかけでホッケーが盛んになりました。40年ほど前には、地域の子供たちが必ず取り組む「学童スポーツ」となったため、小矢部の子供たちにとってホッケーはかなり身近なスポーツなんです。
石動高校ホッケー部は全国大会優勝男子部12回、女子部15回という輝かしい成績を収めてきました。監督はOBが務めており、指導者のレベルが高いのも魅力。
以前あった実業団チームは廃部となってしまいましたが、本気で日本一を目指したいと2001年には社会人男子ホッケーチーム「小矢部 RED OX」が発足。ナイター完備のグランドホッケー専用グラウンドも整備されているため、練習環境も抜群です。地元に応援したいスポーツチームがあるというのは嬉しいですよね。
グランドホッケーの技術を磨きたいなら、ぜひ小矢部市への移住を検討してみてください。実際に、日本全国からホッケーのために移住をした方がたくさんいらっしゃいますよ。
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ゆったりとした休日を過ごすことができる小矢部市の暮らし。市街地にはお店がたくさんあるので、首都圏から移住された方の中には「意外と便利だった。もしかすると、前よりも買い物は楽になったかも」と感じている方もいらっしゃいます。
スローライフを目指している方に、是非足を運んでいただきたいまちです。
小矢部市移住サイトはこちら
皆様と富山でお会いできるのを楽しみにしています。
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