たくさんの日本一をもつまち【富山県中新川郡立山町】
地方への移住を検討するにあたって、移住先の選定は一番大切ですよね。
「富山県」と一口に言っても、市町村によってその特色は様々。そこで15回にわたり、富山県内の市町村をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは富山県中新川郡立山町。
山好きな方なら、「立山」というキーワードにピンとくる方も多いでしょう。そう、お察しの通り「立山黒部アルペンルート」の玄関口が立山町です。
でも立山町には山以外にも魅力がたくさん詰まっています。今回はその魅力をご紹介します。
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◎美しい自然と美味しいごはん
立山室堂の様子©︎(公社)とやま観光推進機構
立山町の面積は307.29k㎡と、富山県総面積の約7%を占めている広い町。東西に長く伸びています。
平地は標高12m〜180m、東側の山岳部は3000m級の山々からなる立山町。それぞれのスポットで条件が大きく異なるので、四季折々でいろんな風景を楽しむことができます。
平野から見る立山連峰は大迫力です。富山へ初めて訪れた方の中には「山が近い!」と富山県人にとって当たり前の風景に感動される方も多くいらっしゃいます。
立山町でオススメの立山ビューポイントは富山地区広域圏クリーンセンター展望室。100mの高さから立山連峰と立山平野が眺められますよ。
◎立山ブランド
©︎(公社)とやま観光推進機構
そして、その立山からの豊かな雪解け水と、肥沃な土壌で作られた食材は非常に美味しいのです。
立山町は、「立山育ち」にこだわった農作物を「立山ブランド」として認定しています。その一部をご紹介しましょう。
「立山のちから米」:東谷という地域で作られたコシヒカリです。立山の伏流水ももちろんですが、地域内の畜産農家から提供される和牛堆肥によって豊かな土壌が完成し、美味しいコシヒカリが完成しました。
「濃厚!こだわりラ・フランス100%のストレートジュース」:一流百貨店でも取り扱われている立山町産のラ・フランス 。手間暇かけて作られているので生産量は多くありませんが、そのラ・フランスを贅沢に使った100%ジュースです。
「立山三六そば」:立山は蕎麦を育てるのに最適な地。高所から吹き下ろす山風が昼夜の寒暖差を生み、美味しい蕎麦が出来上がります。立山町の蕎麦造りは減農薬にこだわって行われています。また、通風乾燥で仕上げるので、火力を使って乾燥させるよりもしっとりとした仕上がりなんですよ。
立山町内の小中学校で出されるお米はもちろん町内産100%!おかずにもたくさんの町内産食材が使われているので、子どもたちはおいしく栄養満点の食で育ちます。
町内にある直売所で新鮮な野菜を買うこともできます。農家の方々と直接お話ししながら、オススメの食べ方や旬の食材について教えてもらうのも楽しみ方の一つ。食卓のレパートリーがどんどん増えていきます。
◎日本一がたくさん
みくりが池 ©︎(公社)とやま観光推進機構
立山町には、日本一がたくさんあります。
落差日本一の滝、「称名滝(しょうみょうだき)」。
日本の滝100選にも選ばれているこの滝は、落差350メートルを誇ります。初夏になると、雪解けが進み水量が一年で最も多くなるので、より一層迫力ある景色を楽しめます。
日本一のアーチダム「黒部ダム」。
堤高186mで日本一のダムです。石原裕次郎さんが主演の映画「黒部の太陽」でご存知の方も多いのではないでしょうか。堤の体積は157.5万㎥にもなります。
日本最長のワンスパーンロープウェイ「立山ロープウェイ」。
延長1700m、標高差500mのロープウェイです。立山の大観峰と黒部平を7分で結びます。「動く展望台」とも呼べるほど、眼下に絶景が広がります。ワンスパーンロープウェイとは、両端に重りをつけることで支柱なしでもロープがたるまず客車を運ぶことができるロープウェイのこと。つまり、山頂から山麓まで一本も支柱がないのです。
日本最高所の泉源「地獄谷」。
標高2320mにある「地獄谷」の周辺には、硫黄の匂いが立ちこめています。噴気があちこちから吹き出ているため、木が一本も生えていません。”地獄”谷とはよく言ったもので、まさに地獄のような風景が広がっています。立山登山の際に、ぜひ行ってみてください。
近くの山小屋では、無加水・無加温の温泉に浸かることもできますよ。また、天然記念物に指定されているライチョウにも会うことができるかも。
標高2,000m級で日本一広い高原「弥陀ヶ原高原」や、日本一高い白岩砂防ダム「立山砂防」など、まだまだほかにも「日本一」がたくさんあります。
◎伝統が受け継がれるまち
立山町には伝統的な行事が多く受け継がれています。お祭り好きの方や、立山の歴史に興味がある方には是非一度ご参加いただきたいです。
・獅子舞
富山県は獅子舞が盛んですが、立山町の各地でも獅子舞が多く受け継がれています。古いものでは、江戸時代から受け継がれている地域もあるんですよ。
・布橋灌頂会
また、立山信仰の拠点である立山町芦峅寺には「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」という行事が伝わっています。立山は長らく女人禁制であったため、極楽浄土を願う女性たちのために行われていた儀式です。「布橋灌頂会」は公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の第3回「プロジェクト未来遺産」にも県内で初めて登録されています。
・「オショウライ」
お盆の8月13日に、先祖の霊を迎え入れる「オショウライ」という火祭りも行われます。松明を振り回しながらお墓にむかい、先祖の霊を迎え入れ、3日間をともに過ごします。
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立山ロープウェイ©︎(公社)とやま観光推進機構
富山県を見守り続けてきた、立山連峰。そこには、豊かな自然と深い信仰が息づいています。立山がつくりだす豊かな暮らしを享受しに、是非立山町に足を運んでみてください。
登山やアウトドアが好きな方には特にオススメしたい移住先です。
立山町移住サイト「立山暮らし」はこちら
皆様と富山でお会いできるのを楽しみにしています。
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