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男はつらいよ お帰り 寅さん:気の向くままに

2020年新春一発目の映画は友人に誘われて寅さん映画に。寅さんの甥っ子の満男さんの視点から、過去の思い出を振り返るストーリー。映画というよりは、テレビの「○周年記念スペシャル」のような感じだった。

満男さんの妻は若くして亡くなっているという設定なのだけど、そのお父さまが「自分たちのことは気にしなくていいからいい人がいたら再婚してくれ」と満男さんに伝えるところが印象的だった。ちなみに、満男さんのひとり娘も自分のことは気にせずにいい人がいたら再婚してね、と言う。

わたしの従兄弟にも、まだ子どもが4歳くらいのときに妻を亡くした人がいる。その人の気持ちを考えていたときに、愛しあっていた人が突然亡くなったときにどうするのか、という問いにであった。

生きている人の気持ちは、想像の範疇で言葉にできるようなものではないように思う。ただ先に旅立った人の立場になると、生きている人には引け目などを感じずに、ただただ幸せになってほしいなと思う。それはわたしが子どもの立場、親の立場であってもそうだし、パートナーの立場であってもそう。

満男さんは「余計なお世話だよ」と嫌がっていたけれども、わたしは、亡くなった人の周りの人が生きている人に幸せになる道を選んでいいと伝えてあげることはとても大事なんじゃないかと思いました。亡くなった人の周りの人たちとの関係性や、その人を愛する気持ちや一緒に過ごした日々はそれで消えることはないんだ、と。

花を買って生活に彩りを…