無とは
とある職人さんのインタビューを受けた。
その道50年以上になるというのだが、物作りというのは必ず設計図や企画書、コンテといったイメージとなるものがあるはず。
しかしその人にはない。
もちろんお客さんの要望には聞くが、ほとんどのお客さんはお任せだと。
というかその人にしかできないものがあるのかもしれない。
クリエイターや職人の方というのは「感覚、直感、感性など」などで作る人は多いのではないだろうか。
物によっては緻密に計算するかといると思うが、時間が経てば体も慣れてくるはず。
言葉で説明できないからこそ「表現」として物作りをしているのかもしれない。
その方の頭の中を覗きたくて色々探ってみると、
製作中の頭の中は「無」らしい。
無とは?
こんな記事があったので一部を抜粋すると・・・
哲学的観点からすると「無」は何もないというよりもむしろ、何か新しいものを生み出すための確かな概念的存在。
無にしても体や手は動いている。
考えずに無で物作りはすごく矛盾が生じることで頭が混乱している。
10年選手の僕には程遠い答えだが、いつか感じる時が来るのだろうか。