今日、何着てる?
今、台北の「西本願寺樹心会館」にて開催している「換衫」展覧会へ行きました。
「換衫」は「着替え」のこと。
台湾400年の歴史の中にオランダ、スペイン、清、日本、国民政府などいろんな政権に統治されてきた。
政権が交代すると前の旧習を一新するために新しいルールを作る。
例えば日清戦争後、台湾は日本の植民地になった。当初台湾の人々は中国に伝来したの服、大襟衫(台湾服)に着慣れていたが徐々に洋服、背広、ブーツを切り替えていってきた。
清の時代から続けてきた「纏足」(女性の足を布で纏い、小さくするのこと)も衛生的な理由で禁じられた。
この写真の左は纏足された女子の履、曰く「三寸の金蓮」、右は纏足しない女性の履。纏足された女性は歩きにくくて自分の部屋さえ出られない女性も働くべしと推奨する総督府にとってもったいないことだったよね、だから放足をおススメだ
単に着替えという意味だけではなく、いろんな政権に統治された台湾人にとって、どんな服着てるのがアイデンティティでもあった。
日本統治初期にわざっと台湾服着てに総督府への反抗でもあった。
1920年代の大襟衫。清の時代のと比べては袖口が広くなり、ラッパ形になってる。裾を短くして何より洋服の生地を使った。
当時に台湾人も着物着てたが天気が暑くて皆なかなか慣れないようであった。写真のは銘仙かな?
会場では各時代の衣装を着替えて写真撮る場所が設けてる。無料なので期待はできないがこれからの運営として参考になってる。ちなみに写真の私が着てるのはうち、玉響きもの喫茶部オリジナルの台湾服です。
私の中にこれが一番(笑)。
終戦後台湾がアメリカの小麦粉や粉ミルクなどの物資援助を受けたことがあった。
中身を使い切り丈夫な袋を子供服や下着に作り、無駄など一切なし、素晴らしいエコだった(笑)
広くない空間にて台湾400年の服装歴史を効率的紹介し、記念写真ももらい(デジタルだけど)楽しかった!
そして会場の向かい側に若者だちの街、台湾の原宿と言われる西門町である。歴史の川から最先端の「今」に飛んでいくのタイムスリップしてみたらいかがでしょうか?
10/15までなので台北在住の方、近いうちに台北旅行する方、ぜひ!