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彼岸拠りカタルシスつまり日記

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同調か沈黙か
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記事一覧

一生夢想家でいたい。

私が叶えたい夢。 物欲から解放されたい。酒飲みアフヌンを開催してみたい。自宅を秘密の植物…

玉響
1か月前
30

【読書レポ】結婚できないのは私のせい?「なぜ愛に傷つくのか 」

「私が結婚できないのは私に欠陥があるからなのかもしれない…」 そう思う瞬間が、ふと訪れる…

玉響
2か月前
53

【展覧会レポ】傷ついた心象、n回目の精神分析…ルイーズ・ブルジョワ展。

仕事が早く終わり、ふらりと訪れた、平日昼間の森美術館。ルイーズ・ブルジョワ展、というもの…

玉響
2か月前
51

パーティとチャペルの狭間で

深夜12時を回って、少しずつ夜も深まってきたテラスパーティ。スペインは22時ごろにようやく陽…

300
玉響
6か月前
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数分前に失恋した

明日、会う予定だった。 明日、バレンタインのチョコを渡す予定で、お気に入りのチョコを買っ…

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玉響
1年前
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誕生日には新しい香水を自分に贈る。

自分の誕生日には香水を贈ることにしている。22歳の誕生日に始めたこの習慣は、今年で5年目に…

玉響
2年前
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もう思い出せない無数の言葉を信頼するということ。

中学生の頃、最も仲の良かった女の子は、とても可愛かった。クラスで目立つ派手なタイプではなくて、控えめで知的な女の子だった。それに陸上部のエースで、体育の持久走ではクラスで断トツの成績だったし、引き締まったスタイルは私の憧れだった。だが私が彼女について最も好きだったのは、彼女の書く作文だった。国語の授業ではよく自由作文を書いた。私は当時、歴史小説の感想や普段の違和感の考察みたいな小難しいことを書き連ねて自己満足するような面倒な少女だった。そんな私にとって、病気の家族や震災のこと

最後の苺も躊躇いなく食べるタイプです。

「春はやっぱり苺だなあ」 大粒の苺がごろごろ入った苺パフェを頬張りながら私は、最後に「み…

玉響
2年前
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いつか還る場所にも咲いていてほしい花

会ってすぐ、左手の薬指を確認した。まだ結婚してなかった。ホッとした自分がいた。

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玉響
2年前
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「なんのためにお前はいるんだ」

昼過ぎ、たまたま寄った街角のマクドナルド。年配の男性が、まだ未成年にも見えるバイトの店員…

玉響
2年前
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食べないまま終わるうつくしいチョコレート

私のために仕事を前日入りして髪を切っておしゃれなコートを着てクリスマスディナーに連れて行…

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玉響
3年前
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泣いたら少し世界のモザイクが取れた。

「マッチングアプリで知り合った人と、付き合い始めたんだよね。もう25になるしさ」

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玉響
3年前
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かつて好きだった人から、唐突にLINE。

「どーもー✋元気?🍀」 びっくりして、三度見くらいした。そして、なんとも言えない気持ちの…

玉響
3年前
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若い女子、という社会的特権について

仕事でとても落ち込むことがあった。 飲み会の席で、「〇〇さん(私の上司的なポジション)とデキてるのかな?と思われるような距離感に、気をつけた方がいいよ」と言われたのだ。 言ってきた人は二、三回話したことがある顔見知りの人で、私の上司と同世代…つまり、私より20歳以上は年上の男性だ。 とても優秀で良い人だし、酒の席で酔いながら、「心配してるから言うんだけど」と言っていた。実際、私についての文句というより、「僕は違うと分かっているけど、そういう風に憶測するような人もいるから、