青春の味。ドゥマゴパリのバケットサンド
先日、東急本店のクローズと共に、改装休業に入った東急文化村。
私が生まれて初めてバイトしたのが、ここのロビーラウンジ。
色んな思い出が沢山ありすぎる青春の場所なんです。
最近友達になった方が、まさかのほぼ同じ時期に文化村の地下ドゥマゴパリでバイトしていた事が判明し、驚愕の世間の狭さに盛り上がった先日。(福岡でそんな人に遭遇する率はほぼゼロ)
いろんなことが思い出され、懐かしく恋しくなって作ったこれ。
ドゥマゴのバケットサンド。
貧乏学生だったから、よくキッチンの人が食べさせてくれたんです。
生ハムorハムと無塩バターだけのシンプルなもの。
生ハムも無塩バターも、ここで初めて食べました。
バイト募集もしてないのに。
初めて観たコクーンの舞台に感動して、この場所でバイトしたい!と勝手に思って「働かせてください!」と入った、それが文化村でした。
勢いでなんのアポもなしに、それこそ履歴書もなく、ただ「入りたいんです!」「アルバイトの経験は、ありません!」と言う私の話を聞いて、それで入れてくれた文化村。今、考えたら懐が深い!
文化村でのアルバイトは、田舎娘が初めてカルチャーに触れた場所で。
社員割がきいたり、チケットを取れたりするシステムもあって、ル・シネマやミュージアム、コクーンやオーチャード。
色々、みました。あの場所にいるだけで楽しかった。バックヤードで初めて舞台明けのスター達に触れたのも、地下の洋書店で美術書や洋物の本を手にしたのも、ラウンジの隣のギャラリーで草間彌生に触れたのもどれもこれも文化村です。
当時の芸術監督は、自由劇場の串田和美氏。
そしてここで、私が最も影響を受けた舞台「上海バンスキング」に出会うわけです。
大学が終わったら、日野からえっちらおっちら渋谷にバイトに行き、いろんな年代の方と初めて関わり仕事をし、とにかくもう一つの学校みたいにいろんなことを教えてもらいました。
思い出したら、キリがない。その全てが懐かしい青春の日々です。
というわけで、シンプルに再現。
そう。この味。この感じ。美味しい。
嗚呼。なんだか青春の味がする。
今度は、キッチンでいつも作ってて美味しい匂いが幸せだった、タルトタタン。
見よう見真似だけど、再現してみようかな、、、、。