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巡って。おかげさまにて。
気づいたら、逃げ道が無くなっていた。そんな心境。
逃げ道がないならば、もう。思いっ切り前に進むしかない!
力いっぱい、前に進む。
でも、ひとりだと。足が止まりそう。同じ方向を目指す友人に、声をかけた。
「一緒に、途中まで歩きませんか」
そうしたら、その友人も。ひとりであるく道が心細かったらしくて。こころよく、一緒に歩いてくれる。
逃げ道をなくして、それが怖くて。前に行くしかなくて、それも怖くて。心細くて。
でも、道連れができた嬉しさから、友人とふたり。とことこと。話をしながら、前に向かって歩き始めた。
ふたりでたのしく、話をしていたら。後ろから、人の気配。
「わたしも、そちらへ行くんです。ご一緒してもいいかしら」
どうぞどうぞ。ぜひ、ご一緒に。
さらに友人がひとり加わって、3人に増えた。前へ進む、仲間たち。
ひとりで心細かったことが、うそみたい。3人で話しながら歩く道は、急に、明るさを増したように感じる。
ひとりでは見えなかった景色が見える。ひとりずつ、興味を持つものが違うから、目に留まるものが違う。目にとまったものについて、それぞれに話し始めると、気づかなかったものが見えてくる。それが、楽しい。
これほど、たのしくなるのなら。逃げ道が無くなってしまった!と受けたショックは、よきものとなる。
あのとき。逃げ道をなくしてもらえたおかげで、前に進むしかなくなった。
前に進むしかなくなったおかげで、友人に声をかける勇気が底上げされた。
友人が「いいよ」と一緒に歩いてくれたおかげで、また、もうひとりの仲間が増えた。
全部、不思議な「おかげさま」。
#塞翁が馬 #よきように #なるようになる #誘う #勇気 #頼る
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本文上の写真は、さん氏の撮影したもの。道、まっすぐで。緑と人とが近くにある感じに魅かれた。
この写真を使っていたさん氏のノートに、にやり。わたしも、蝉とおはなししてます、頭の中で。そんなときある、ある。の、にやり。ありがとうございました。